【コラム】世代交代を感じさせる久保裕也、5年がかりの代表初得点に見えた成長と自信
結局、日本は2−0で因縁の相手を撃破。久保の1得点1アシストという結果だけでも絶大なインパクトだったが、自陣から相手ゴール前までスプリントを繰り返し、個の能力で相手DFを打開し、ゴールまで持って行けるオールラウンドの能力はやはり特筆に値する。この日前線に陣取った大迫、原口を含めた3枚全員が個人でフィニッシュまで持ち込める技術、フィジカル、力強さを兼ね備えているからこそ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がいきなり採用した4−3−3の新布陣もはまったのだ。久保というピースがいなければ、敵地でUAEにリベンジを果たすことはできなかったはず。今や彼は本田圭佑を凌駕し、ハリルジャパンに不可欠な存在になったと言っても過言ではないだろう。
文=元川悦子