特急用の新型ディーゼルカー完成 日本の伝統意匠を現代的にアレンジ JR四国
JR四国が、2000系ディーゼルカーの置き換えとして、2600系を新製。2月15日に高松運転所へ到着します。
2000系の置き換え用として製造
JR四国は2017年1月30日(月)、特急用新型車両の2600系ディーゼルカーが完成し、2月15日(水)に高松運転所へ到着すると発表しました。
2600系は予讃線や土讃線、高徳線で使用されている2000系ディーゼルカーの、老朽化にともなう置き換え用として新製された車両です。今回は2両編成2本(計4両)が納入されます。2両編成の定員は98人。最高運転速度は120km/hです。
JR四国によると、デザインコンセプトは「Neo Japonisme(ネオ・ジャポニスム)」。日本の伝統意匠を現代的にアレンジし、安らぎと先進性をあわせ持たせた特急車両です。外観は四国の自然に映える「ディープレッド」を基調とし、あわせて金を配色。「ディープレッドのラインを筆の流れにみたてて、紅墨汁のにじみのごとく、赤い色彩がステンレスボディに染み入る様をゴールドの縁取りで表現」しているといいます。
車内のデザインや設備は
車内には和柄をモチーフにした装飾をドアやシートのアクセントデザインに採用。シートは車両ごとに臙脂(えんじ)と紺色が用いられます。
2両編成の車内には車いすスペースや多機能トイレ、洗面所、防犯カメラなども設置される(画像出典:JR四国)。なお、このシートは8600系特急形電車の普通車と同じタイプです。背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構になっています。
各座席にはコンセント、可動式枕、ドリンクホルダー、コートフックなどが設けられるほか、ノートPCなどの利用を考慮し、テーブルが大型化。多機能トイレにはオストメイト対応設備、温水洗浄便座、ベビーベッド、ベビーキープ、フィッティングボードなどが設置されます。