東北中央道の相馬玉野IC〜相馬山上IC間「阿武隈東道路」が、2017年3月26日に開通します。

相馬〜福島間で初めての開通

 国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所は2017年1月12日(木)、東北中央道の相馬玉野IC〜相馬山上IC間10.5km「阿武隈東道路」が3月26日(日)に開通すると発表しました。

 東北中央道は福島県相馬市の常磐道・相馬ICを起点に福島市、山形県米沢市、山形市、新庄市などを経由し秋田県横手市で秋田道の横手ICに接続する計画の高速道路です。現在は途切れ途切れの形で一部区間が開通しています。

2017年3月26日に開通する相馬玉野IC〜相馬山上IC間「阿武隈東道路」(画像出典:国土交通省東北地方整備局)。

 このうち常磐道・相馬IC〜東北道・福島北JCT(仮称)間は、自動車専用道路(無料)の国道115号「相馬福島道路」として建設中。今回の区間は事業名「阿武隈東道路」とされ、相馬福島道路では初めての開通です。

 並行する従来の国道115号は、災害による通行止めが過去10年で14回も発生。2006年度には、阿武隈東道路の並行区間で約1か月間にわたり道路が寸断されたこともあったといいます。今回の道路開通によって、このような通行止めのリスクが減る見込みです。また、地域産業の活性化や救急搬送の速達性、安定性の向上なども期待されています。

【画像】福島県北地方と浜通り間の通行止めリスク

国道115号が通行止めになった場合、大幅な迂回をともなうこともある(画像出典:国土交通省東北地方整備局)。