中国メディアの今日頭条は1日、日本車が米国で好調である理由について論じる記事を掲載した。多くの中国人は米国車に対して「丈夫な車」という印象があり、日系車には「弱々しい」というイメージがあるようだが、記事のテーマには頑丈な車を生産するメーカーがある米国において、なぜ弱々しい日本車が売れるのかという意味があり、記事はそのいくつかの理由について説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの今日頭条は1日、日本車が米国で好調である理由について論じる記事を掲載した。多くの中国人は米国車に対して「丈夫な車」という印象があり、日系車には「弱々しい」というイメージがあるようだが、記事のテーマには頑丈な車を生産するメーカーがある米国において、なぜ弱々しい日本車が売れるのかという意味があり、記事はそのいくつかの理由について説明している。

 記事は日本車が米国で売れる理由として、故障が少ないこと、燃費の良さ、そして米国車に対して価格も安いことなどを指摘。記事は米国独特の自動車使用環境について説明、中国に比べて移動距離が格段に長いため、中古車市場で手に入るのは走行距離10万キロメートルクラスの自動車だと紹介している。

 米国では自動車の修理を業者に頼むと人件費が影響してかなり大きな出費になると記事は指摘、また移民として米国に住む人びとの多くはマンションに住み、公用の車庫しか持てないために自分たちで本格的なメンテナンスもできないと説明。

 この点、日本車は「まさにこの品質問題を解決した」と指摘、「だた自分たちでエンジンオイルを交換すればゆうに20万キロメートル以上も走ることができ、メンテナンス費用を節約できる」と説明。米国では低燃費車が好まれることも、日本車が米国で良く売れる理由だと紹介した。

 多くの中国人は米国車には「丈夫な車」、日本車には「弱々しい」というイメージがあると記事は説明しているが、これは日本車の衝突安全性に対するコンセプトがまだ中国で深く理解されていないからだろう。日本車は衝突時にクラッシャブルゾーンが壊れることで衝撃を吸収する構造となっているケースが多い。

 いずれにせよ、米国で日本車が売れるのは、米国人の自動車に対するニーズや、米国独特の自動車使用環境を考慮した自動車づくりが背後にあるためであり、中国でも日系車の販売が好調なのは、中国人のニーズを考慮しているためと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)