「流石の安定の語り」などと評価する声も出ているのだが・・・(画像は「NHKアナウンスルーム」ホームページのスクリーンショット)

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2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」は、1月10日放送の初回の平均視聴率が19.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進を切った。「題材が良い」とか、主演の堺雅人さん(42)など役者が揃っている、とか、2015年の「花燃ゆ」に比べ前評判も高い。

そうした中で、ナレーションを担当する有働由美子アナウンサー(46)だけは、賛否両論の嵐が起きている。ツイッターなどでは、「アナウンサーとしての実力を再認識させられた」という絶賛もあれば、「顔が浮かんできて集中できない」「ニュース聞かされた気分になった」などといった酷評も噴き出した。

アナウンサーだったんだねー」と驚く人も

有働アナが大河ドラマの「語り」をするのは今回が初めてだ。有働さんの起用については、脚本家の三谷幸喜さんから1973年に放送された大河ドラマ「国盗り物語」を担当した中西龍元NHKアナのようなナレーションがいいとリクエストがあり、チーフプロデューサーがたまたま紀行番組を見た際に担当していたのが有働さんで、「いいな」と思い決まったのだという。有働さんは15年末の紅白歌合戦の総合司会を務め、平日朝に放送している情報番組「あさイチ」のキャスターとして視聴者のなじみも深い。NHKアナとしての読みは鍛えられているため、向いていると太鼓判が押された。

「真田丸」の放送が始まり、ナレーションが流れると、

「イケてるよ、ナレーション。ちょっぴり硬いけどな。アナウンサーだったんだねー」
「有働さんのナレーションがクールで素敵!」
「有働さんの声がいいわあ。うどうさああああああああああん」

などといったファンから絶賛がツイッターや掲示板に書き込まれた。実際にドラマのナレーションを聞いてみると、確かに安定感があり聞きやすい。しかし、こうした評価よりも目に付くのが酷評の数々だ。

「朝イチの視聴者のコメント読みと同じ」

それは、

「ナレーション聞いたら何かニュース聞かされてる気分になったw」
「有名な人使って欲しくないよね。まんましゃべってるだけで現実に引き戻されてしまう」
「有働アナのナレーションは明るさが勝ち過ぎてる」
「朝イチの視聴者のコメント読みと同じで萎えるな」
「有働のナレーションは顔が浮かぶからダメだな」

といったものだ。そんな酷評から有働さんを庇う意見もあり、

「有働さん悪くはないけど、余りに知名度が有りすぎて声聞くだけで有働さん、ってわかってしまうのがだめなんだよね」
「有働は別に下手とかじゃなくて聞き慣れすぎてて、自然とか動物のドキュメンタリー見てる気分になる」

また、

「有働のナレーションはうまかっただろ。説明が多いのは、有働のせいじゃない」

とし、例えば火山の噴火のシーンで「噴火した」などという説明過多な語りが多く、有働さんに問題があるのではなく「ナレーション台本にこそ問題がある」、と指摘する人も多い。