「いま体が必要としている水の量」がわかるスマートカップ「Pryme」

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人間の体の約60パーセントは水でできているというが、必要な水の量は個人によって異なる。スマートカップ「Pryme」は、1人ひとりが必要とする水分量を把握し、より快適な体験を提供してくれるデヴァイスだ。

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2/5Prymeはフィットネストラッカーと連動することで、個人データを調べる。

3/5「必要な水分量は人それぞれみんな異なるのです」とMark Oneのニック・バーンズは言う。

4/5画面上部にある直線がステータスバーで、いまの水分量のレヴェルを示している。

5/5Prymeは個人データを集めて処理することで、それらをわかりやすい、実用的なユーザー体験に変えることができる。

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どのくらいの水をいつ飲んだらいいかを教えてくれる「Pryme」。

Prymeはフィットネストラッカーと連動することで、個人データを調べる。

「必要な水分量は人それぞれみんな異なるのです」とMark Oneのニック・バーンズは言う。

画面上部にある直線がステータスバーで、いまの水分量のレヴェルを示している。

Prymeは個人データを集めて処理することで、それらをわかりやすい、実用的なユーザー体験に変えることができる。

こんな話を聞いたことがあるかもしれない──健康のためには1日にコップ8杯の水が不可欠だと。だが、これは単なる俗説だ。

実際のところ、健康ために必要な水の量は人によって違う。そして1人ひとりに必要な水分量をトラッキングするためにつくられたのが、この新しいスマートカップ「Pryme」だ。

「もしあなたがシャキール・オニールやテイラー・スウィフトだったら? あるいは授乳中の母親やトライアスロン選手だったら? 必要な水分量はそれぞれ異なります。また、必要な水分量は常に変動します。朝起きて運動したときとそうでないときとでは、朝9時に飲むべき水の量は異なるわけです」。そう説明するのは、PrymeをつくるMark One社のブランディングチーフ、ニック・バーンズだ(彼らは、何を飲んでいるかをトラッキングするスマートカップ「Vessyl」も現在開発している)。

プレオーダー価格99ドルのPrymeは、年齢や体重、身長、性別といった個人データを読み込み、フィットネストラッカーから集めた活動レヴェルの情報を参照して動作する(Prymeはフィットネストラッカー「Jawbone UP」や、アップルのヘルスケアアプリ「HealthKit」と連動するほか、さらに多くのデヴァイスとの互換性が計画されている)。

Prymeカップには、いつ、どれだけの量の水を飲んだかを計るセンサーが備わっている。また、わたしたちは食べ物からも多くの水分を摂取しているため、Prymeは標準的な食事に含まれる水分量も計算に入れている。その結果、ユーザーは1人ひとりの水分情報を知ることができ、Prymeアプリを通じて、いつ、どれだけの水を飲むといいのかがわかるのだ。

このスマートカップは、すべての人にとって必要なもの、というわけではないかもしれない。おそらく、ほとんどの人には必要ないだろう。これは、水を飲むというシンプルな行為を、目を引くガジェットと組み合わせただけだ。十分に水分を摂取したいと考えているまともな大人ならば、より多くの水を飲むように心がければいい。問題はこれで解決だ。

その有用性に価値を見出すかどうかはさておき、しかし、Prymeはこれまでのガジェットのなかでもパワフルな機能をもつといえるだろう。「かつてはフィットネスに関するデータそのものがありませんでしたが、それが得られるようになったことで、より多くのことができるようになりました」とバーンズは言う。いまではフィットネスデータを活用して、1日にあと何歩歩くべきか、どれだけの水を飲むべきかを知ることができる。そして、集められるデータが増えば増えるほど、そのデータによってツールの力も増すのである。

この点でPrymeは、単に水を飲むのを忘れないようにするためのものではないともいえる。個人データを集めることで、データをわかりやすい、実用的なユーザー体験に変えることができるというコンセプトを、彼らは実現させたのである。

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