19日放送の「報道ステーション SUNDAY」(テレビ朝日系)で、元日本航空機長の杉江弘氏が、広島空港のアシアナ航空機事故に関する新事実を明らかにした。

番組は、今月14日に広島空港でソウル発のアシアナ航空機が着陸に失敗し、乗客ら22人が負傷した事故を取り上げた。

ゲスト出演した杉江氏は今回の事件について「詳しく調査させてもらったんですけど、驚くべき新しい事実が出てきたんですよ」と切り出し、事故機が接触した赤いローカライザーアンテナ(着陸誘導用アンテナ)に注目した。

高さ6.4メートルのアンテナは、これまで滑走路よりも高いところにあるイメージで報道されてきた。
ところが杉江氏によれば、事故現場の3000メートルの滑走路は中央に向かって丘のように上っており、アンテナは滑走路の一番高い所より1.5メートルも下にあったのだという。

このアンテナの高さは、航空機が通常使用する滑走路の着陸ゾーンとほぼ同じ高さだという。
こうしたことから杉江氏は、事故機が「着陸する地面の高さと同じところに向かっていたわけです」と説明し、機体が地面に直接激突する寸前だったことを明らかにした。
杉江氏は自身の見解として、接触したアンテナがクッションの役割を果たし、もしなかったならばさらなる大惨事になっていた可能性を指摘した。

杉江氏は事故機が低空飛行した原因について「機材の故障でも天気の下降気流でもない」とし「ひとえにパイロットの操作」であると断じた。
さらに杉江氏は、今回の事故がパイロットのヒューマンエラーではなく、危険行為であると厳しい口調で批判した。杉江氏によると、事故機のパイロットは着陸直前に滑走路が見えなかったときに機体を急上昇させるルールを守らなかった可能性があるというのだ。

こうした見解を踏まえて杉江氏は、一刻も早く韓国当局やアシアナ航空に安全勧告をすべきと主張し、「それをやらなきゃ、このようなとんでもない事故はこれからも起こりますよ」と警告した。

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