試合終了から30分以上が経ち、ようやく今夜の主役に声がかかった。すっかり間延びしてしまった空気が引き締まり、カリファスタジアムに歓喜が駆け抜けていく。キャプテンの長谷部を先頭に舞台へ上がった選手とスタッフに、小さなレプリカのカップが手渡される。全員に行きわたったところで、長谷部が中央へ誘われた。段取りが悪いばかりにひどく時間のかかったセレモニーが、ついにクライマックスを迎える。史上4度目にして歴代