「静かな有事」といわれる少子化の要因の一つに婚姻率低下がある。50歳まで結婚したことがない人の割合は1990年の男性5・6%、女性4・3%から年々上昇し、2020年は男性28・3%、女性17・8%まで高くなった。結婚は個人の自由だ。ただし、経済的理由で諦める人がいる現状は見過ごせない。国立社会保障・人口問題研究所の21年の調査で「いずれ結婚する」と回答した未婚者に、その障害を尋ねると「結婚資金」が男女とも最も多