プロ野球選手の甲子園奮戦記(3)〜杉内俊哉(元巨人ほか)リベンジ──杉内俊哉の甲子園への道をたどるうえで、欠かせないキーワードである。鹿児島実の2年生エースとして初めて甲子園のマウンドに立った1997年夏は、たった1球が命運を分けた結果となった。浜松工との初戦。6回まで2安打、無失点と完璧に近いピッチングをしていながら、2対0で迎えた7回、1アウトから「ストライクだ」と自信を持って投じた1球がボールと