日本の近代文学の文豪たちが集った文学の場である東京。生活の場として、また作品に描いた東京を通して、夏目漱石、志賀直哉、宮沢賢治、松本清張ら、32人の文豪たちを辿っていくのが『文豪東京文学案内』(田村景子編著、田部知季、小堀洋平、吉野泰平著、笠間書院刊)だ。■志賀直哉、夏目漱石…文豪たちにとっての「東京」本書では日本の近代文学が立ち上がった明治期から戦後にかけての「東京」に着目し、明治、大正、昭和と