突き放す本部、諦めず食いつく中部商。敗者なき、これぞ高校野球 北谷公園野球場は夕方近くになると西日が強烈だ。夏のその陽射しは、後半の選手たちの体力ばかりか、精神力をも奪っていく。それを先生たちは知っているからこそ、苦しい練習をあえて課すのだ。 先制したのは本部。2回表、エースで4番の仲田怜が左中間を破る三塁打で出塁。一死後、6番金城叶が三遊間をしぶとく抜くタイムリーで仲田怜が生還した。追う中部商