開催が予想される時期の最高気温は平均で25〜30℃程度となっている

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 アメリカ『スポーツ・イラストレイテッド』誌が報じたところによると、2022年にカタールで開催予定のワールドカップは11月から12月にかけて行われる可能性が濃厚だという。来月スイスのチューリッヒで開かれる会合で、FIFA執行委員会により承認される見通しのようだ。

 これまでの大会は、欧州の主要リーグなど秋春制のリーグ閉幕後の6、7月に設定されていた。しかし、同時期のカタールの最高気温は平均で40℃以上に達するため、FIFAのゼップ・ブラッター会長は「検討が必要」だと発言。冬季開催案以外に、気温の下がる夜間に試合を行う案なども出ていた。

 多くの国でリーグ戦の最中に開催されることになる点について『スポーツ・イラストレイテッド』誌は、今回の計画は欧州クラブシーズンへの影響を1シーズンのみにとどめるためのものであると指摘。一方で、欧州の各クラブからはインターナショナルマッチウィークを減らすことで、シーズンへの影響を最小限にとどめることを望む声が上がっているという。

 またこれ以外に、開催時期が近い冬季五輪(22年の開催地は未定)との折衝やワールドカップ本大会の1年前に開かれるコンフェデレーションズカップの開催時期など、多くの懸念事項が残されている。