何度見ても泣ける!と注目のCM、NTTドコモ『親子のキャッチボール』篇

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お盆休み時期は帰省する人が多い一方で、実家から足が遠のいているという人も少なくないのでは。
筆者は才能の乏しいウェブライターなので、仕事依頼が安定していない。親からすれば、「定職についていない」、「その年になってもアルバイト」と認識されているようだ。「いつまでそんな仕事しているのか?」とチクチク小言を言ってくる親を想像すると、ついつい帰省するのが億劫になってしまっている。

先日、所用があって実家に立ち寄った。大企業に勤めておらず、アラサーで未婚な自分に厳しい言葉が振りかかるのではと内心ビクついていたが、母はこう言った。「元気そうでよかった」と。しばらく顔出さなかったことで心配させていたのだろう。その後も「不規則な仕事だろうけど、ちゃんと食べなさいよ」と優しく言いながらミニトマトを大量に持たされた。

親子は近いようで意外と距離がある。会う機会が少なければなおさら、思い違いが大きくなってくるもの。ただ、母の優しい言葉で不覚にも胸があつくなった筆者のように、親からの愛情を感じたときの感動は、なによりも大きい。
そんな「親子の絆」をモチーフにした、共感を生みまくっているあの動画はもうご覧になっただろうか?

6月末にドコモ公式YouTubeチャンネルにアップされ、BS放送を中心にOAされている、「スマートライフ 親子のキャッチボール篇」である。父と娘がキャッチボールをしながら、それぞれに伝えられなかった思いをボールにのせて独白するこのCMに、「何度見ても泣ける」という声があがっている。

このCMのテーマは「親子の絆」。仲がいいだけの親子を描いたものではなく、「親子だからこそすれちがいや言えないことがあり、だからこそ、日々言葉やこころのやりとりを繰り返す中でだんだんと親子になっていく」ということを伝えるのがコンセプトだそう。

父親役は岩松了さん、娘役は安藤サクラさん。愛情あふれる優しい表情でボールを投げる岩松さんと照れくさそうでありつつも嬉しそうに返す安藤さん、そんな2人はまるで本当の親子のようだ。

CM内のセリフの掛け合いにはグッとくるものがある。誰しもが経験のある、親子のすれ違いや思い込み、またその裏にある本当の愛情などが本当にうまく描かれているのだ。

・子供時代の娘「お父さんをしょっちゅう困らせた」
・父親「毎日元気 もらってた」

・学生時代の娘「ぜんぜん口聞かない時期もあったね」
・父親「おまえのおしゃべりで家中明るくなった」

・娘「でも父さんはいつも見守ってくれてた」
・父親「なのに俺は仕事にかまけてた」

「もっと素直に伝えられてたら……」と二人。
そして、お互いがお互いを感謝し合う。

・ウエディングドレス姿の娘「これから親孝行するから」
・父親「もう一生分の親孝行してくれた」

この動画を見ていると、自分の感情を素直に伝えることの大切さがよく分かる。嬉しいときには、照れずに「ありがとう! 嬉しい」というように、気持ちを素直に伝える。そして、辛いときには、ひとりで悩まないこと。

家族との時間がうまく取れていない人や、帰省するのが億劫になっている人は、ぜひ一度、見ていただきたい。
(醤油煮込みうどん3号)