狭額縁のデザインの23.8型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2434」(EIZO、ツクモ販売)

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パソコンのモニターを日頃使っていて気になることがひとつ。それは、フチの太さだ。もうとっくに慣れたとはいえ、ときどきフルスクリーンモードにすると、「邪魔だなぁ」と思ってしまう。とくに、マルチモニター(複数台モニターを並べる)仕様にしたとき、フチがあるために一体感に欠けてしまうきらいもある。さて、この厄介な存在をどうにかできないものか。

そこで、そのフチを最小限に薄くしてしまったのが、狭額縁のデザインの23.8型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2434」(EIZO、ツクモ販売)だ。なんと、上部と左右の本体フレーム部を6mm(ベゼル部2mm、非表示エリア4mm)に削減。これにより、映像への没入感を高め、マルチモニターの際にも、映像に一体感を持たせるられるという。7月11日発売予定で、現在PCショップのツクモで予約を受付中だ。

また、幅だけでなく、モニターからのでっぱりもほとんどなくなり、その分画面がより大きく見えるようになった。ただ、下部の厚みだけはどうしても削除できなかったようで、今後の課題であろう。

高画質表示が可能なIPSパネルと、高速な応答速度、表示遅延0.05フレーム未満というスペックは、動画をよく見たり、ゲームをするユーザーにとって欲しくてたまらないもので、使用すればかなり活躍できるだろう。

実際に店頭で確認したが、確かに超薄い! これなら、マルチモニターで使ってみたい。一台5万円弱、これを高いとみるかは個人差があるが、迫力ある映像を追求するユーザーにとっては価値はあると思う。

レーシングゲームや、シューティングゲームをやると分かるが、マルチモニターは視野角が断然広くなるので、リアルな感覚が高まる。壁にぶつかりそうになると、とっさに体を動かして避けたくなる。たかがゲームと侮るなかれ、そこまで没入感を味わえるのだ。

そんなリアルなゲーム環境を構築するうえで、フチの厚みはどうしても邪魔。なので、フチが薄い「FORIS FS2434」を見ると、どうしても3台そろえたくなる。しかし、3台で14万円を超えるので、予算的に厳しいかもしれない。ただ、それに見合う体験はできるはずだ。

以前に紹介した4Kモニターのように、圧倒的な解像度でリアルな質感の映像を楽しむのも一興。また、「FORIS FS2434」のように違和感のない自然な見やすさもなかなか乙なものだ。

高画質の動画を見るのは当たり前のパソコン時代だからこそ、モニターの役割がこれまで以上に重要になっているのである。
(羽石竜示)