ワニ釣り&ダチョウ乗りを体験! ベトナムの異色テーマパーク

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日本ではできないことが体験できるのは、海外旅行の醍醐味。だが、先日訪れたベトナムの「ヤンバイツーリストパーク」は、ちょっと予想の斜め上をいく場所だった。

「ヤンバイツーリストパーク」は、ベトナム南部のビーチリゾート、ニャチャンから西に約40km、バスで1時間ほどの山の中にある。このあたりには、ラグライ族という少数民族がすんでいるというが、家もまばらで、ひたすらのどかな風景が広がる。

一応、パークの目玉は、“ヤンバイの滝”という滝だと思われるが、正直に言って、それ以外の見どころが充実しすぎていて、印象は薄いかもしれない。

滝の下は池のようになっていて、泳いでいる人も多かった。

パークは広く、見どころはいろいろ。まずは併設の「ワニ園」を訪れた。日本でワニ園というと、いろいろな種類のワニが見られる場所というイメージだが、ベトナムの場合、まさかのワニと触れ合えるスポット。ワニ釣りやワニとの記念撮影が楽しめる。

早速私もワニ釣りに挑戦してみた。エサをつけた釣り糸を垂らして、ワニの顔先に近づける。ワニも利口だから、エサを見てもすぐには反応しない。こちらが油断した隙に、思わぬスピードで食いついてくる。食いつかれたら、こちらも必死に引くのだが、実際はワニの力が強すぎて釣りあげることは不可能。というか、もし本当に釣り上げてしまったら危険きわまりない。ワニ釣りといっても、本当に釣ることではなく、ワニのとの攻防を楽しみつつ、ワニの力強さや瞬発力を体感するのが目的のようだ。

続いて、ワニとの記念撮影。と思いきや、あいにくこの日はワニの機嫌が非常に悪く、尻尾をふって大暴れしている。とても写真撮影どころではないな……、とあきらめかけたそのとき、自信たっぷりに別のスタッフが登場。やさしい口調でワニに話しかけ、抱きつき、なだめはじめた。しばらくすると、あれだけ騒いでいたワニがすっかり落ち着いている。すごいな、ワニ使いのお兄さん!

お兄さんが口と体をベルトでしっかり固定してくれたので、安心してパチリ。ワニとの記念写真は1枚2万ベトナムドン(約100円)ナリ。

続いては、パーク内のダチョウコーナーへ。私自身、馬やラクダに乗ったことはあるが、さすがにダチョウに乗るのは初めて。振り落とされるのだけはイヤだったので、「スローリー、ね、ね」とスタッフにしつこく念押し。そのかいあって、ダチョウはかなりゆっくり歩いてくれたが、意外に揺れたし、足をひっかけるところもないから、結構必死でつかまっていたかも。でも、楽しかったし、また乗りたい!

同パークではこのほかにも、豚レース(どの豚か賭けて当たると味のある置き物がもらえる)ができたり、クマに餌をあげられたり(ワニ同様、釣り糸を使ってのクマ釣りスタイル!)、動物とのふれあいスポットが多数。また、民族音楽ショーのステージがあったり、子供向けのプチ遊園地があったり、なんでもアリな感がおもしろい。

ちなみに、ベトナムではワニ釣りやダチョウ乗りなどのアトラクションは結構ポピュラーらしく、ホーチミンにも体験できるスポットがあるそうだ。日本ではなかなか体験できない動物たちとのふれあい。ぜひ、ベトナムに行ったらチャレンジしてみては?

取材協力:ベトナム航空
(古屋江美子)