スケール桁違い! ベトナムNo.1の大富豪が手がけるリゾート

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米フォーブス誌が発表している長者番付に、ベトナム人として唯一ランクインしている人がいる。不動産会社ビングループを手がけるファン・ニャット・ブオン会長だ。ベトナム人のあいだでは、「ビンパール」というリゾートブランドを展開していることで有名だ。

先日、そのビンパールのリゾートの1つ、「ビンパール ニャチャン」に行ってきたのだが、そのスケールのデカさにビックリ! なんと島が丸ごとビンパールの施設になっているのだ。さすがベトナムNO.1の富豪、やることが大胆〜!

ニャチャンビーチ沖に浮かぶホンチェー島には、ホテルやゴルフ場、さらに大型アミューズメントパーク「ビンパールランド」がある。ちなみに、ビンパールランドには、ウォーターパークや水族館、ショッピングモール、さらに屋内外アトラクションが勢ぞろい。島の山肌にはハリウッドサインならぬ、白のビンパールサインが掲げられ、ウェルカムムードたっぷりだ。

本土から島へは、ケーブルカーやスピードボートで向かう。ケーブルカーはその名も「ビンパールケーブルカー」。長さは3,320メートルあり、世界最長の海上ロープウェイとしてギネスにも登録されている。所要時間は約15分だ。なお、ボートなら約7分で着く。

島は広く、とても徒歩で移動できるレベルではないので、基本的にカートで移動する。到着すると、ちょうど1日2回イルカのショーが始まるというので、まずはショー会場へ。イルカのかわいらしさは万国共通。トレーナーのおねえさんがイルカの背にのってプールを駆け回ったり、イルカたちが盛大にジャンプしたり、ショーの見ごたえもナカナカだった。

会場のすぐ近くには、各種ウォータースライダーや流れるプールなどをそろえるウォーターパークへの入り口がある。今回は時間がなく立ち寄れなかったが、味のあるエントランスにそそられた。

このほか、屋外アトラクションとしては、回転ブランコやジェットコースター、メリーゴーランドなどメジャーどころもひと通りおさえている。ビンパールランドのオープンは2007年だというが、全体的にどこか昔懐かしい雰囲気で、園内のキャラクターもユルめテイスト。そんなところがベトナムらしさなのかも?

一方、ホテルのあるエリアは、ガラリと雰囲気が変わり、世界水準の豪華なしつらえだ。島内には、「ピンパールリゾートニャチャン」と「ビンパールラグジュアリーニャチャン」の2つのホテルがあり、今回泊まったのは後者。全84のヴィラタイプの客室を備えた、名前のとおりラグジュアリーなリゾートで、世界的なホテルブランド“スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド”にも加盟している。

客室はどれも100平米以上と広々。最高級のプレジデンシャルスイートなどは427平米もある。

(C)Vinpearl

そのほかにもベトナムで唯一、水上コテージで施術を受けられるスパ、洗練された盛り付けと味に定評のあるベトナムレストラン、白い砂浜のプライベートビーチなど、ホテル内の施設も充実。どこかレトロな感じもあるビンパールランドとは完全に趣を異にした空間であり、その対比もまた楽しい。

(C)Vinpearl

最後にニュースをひとつ。ビンパールでは現在、フーコック島にもリゾートを建設中だ。ニャチャン同様、アミューズメントパークを併せ持つリゾートで、規模はニャチャンの約2倍。施設はビーチ沿いだが、近くの小島も買い取って、グラスボートなどのアクティビティができるよう整えるという。現地ではまさに今、工事の真っ最中だ。

ベトナム一の大富豪によるリゾートはグローバル水準のラグジュアリーさとベトナムらしさが同時に体験できるユニークで温かなリゾートだった。なお、フーコック島のビンパールは今秋オープン予定とのこと。こちらも大いに期待したい。

取材協力:ベトナム航空、ビンパール
(古屋江美子)