″冷え対策″と″オシャレ″の両立って難しい! 参考にしたい100の冷えとりコーディネート

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以前、コネタで紹介した書籍『恋愛呼吸』の著書のひとり、服部みれいさんがまた斬新な本を出してくれました。タイトルは『服部みれいの冷えとりスタイル100連発ッ』(エムエム・ブックス=刊)。パルコブックセンター吉祥寺店の週間ベストセラーランキング(5/26〜6/1調べ)では2位に入っていたほど、話題の新刊でもある。

まず「冷えとり」とは、進藤義晴さんという方が研究・開発した、頭寒足熱を基本とした「冷えとり健康法」のこと。半身浴、足湯などで下半身をあたため、入浴をしていない時間帯は湯たんぽを使ったり、靴下を重ね履きするなどして、24時間、頭寒足熱状態を心がけるというもの。

特に靴下はごく薄い絹と綿を交互に重ねて最低4枚、10枚くらい重ね履きする人もいれば、靴下の上にレギンスなどを重ね履きする人もいる。下半身にたくさん重ね履きをするため、おしゃれに洋服を着こなすのがなかなか難しい、と考えられていたわけです。

そこで! 冷えとりをしている服部さん自らが、おしゃれなコーディネートを提案しているのが、この本。斬新なのは、タイトルにあるように、服部さん自身が本当に100のスタイルを着こなし、提案しているところ。もう、服部さんのオンパレードなんです! コーディネートするのはもちろん、編集作業も大変だったのではないかと思う。さっそく編集を手がけた、『マーマーマガジン』編集部のアマミヤアンナさんにお話をうかがった。 

――まず、この本を作ったきっかけを教えていただけますか?
ここ数年、服部みれいが編集長をつとめる『マーマーマガジン』(エムエム・ブックス=刊)や、服部が企画編集をした『冷えとりガールのスタイルブック』(主婦と生活社=刊)を通じて、冷えとりガールが増えているのを日々実感しています。編集部には「もっと冷えとりファッションを見たい!」という声が、たくさん届くようになりました。まぐまぐ!の有料メールマガジン『服部みれいの超☆私的通信ッ』(月4回、毎金配信)では、毎週、服部の冷えとりスタイルを紹介していますが、ありがたいことに、「画面ではなく、本としてじっくり見たい」という声が本当に多くて。読者のみなさんが冷えとりを楽しんでいただけるならと、1冊にまとめることしました。

ちなみに、「冷えとりガール」とは、そのままの意味で、冷えとりをしている女性たちのこと。もちろん「冷えとりボーイ」も存在する。

――編集作業も大変だったのではないですか?
メルマガがスタートして約2年半。現在121号を配信したばかりで、正直、100体なんて余裕だと思っていたのですが(笑)、もともと本にする予定ではなかったので、印刷に耐えられない画像も多くて……。結局、半分以上は撮り下ろしました。でも、本人は撮影したカット数の2倍はコーディネートを考えていたはず……。次々にわいてくるアイデアに驚きつつ、冷えとりスタイルって自分次第でいくらでも工夫できるんだなあと、あらためて実感しました。

たしかに、スタイルの幅広さには驚かされる。いくつか抜粋して紹介すると……。
2番目の「ワンピースだってたのしみたい!」は、フェミニンで可愛らしいピンク色のワンピースが主役のスタイル。その下には絹のレギンスに、5本指の絹と綿の靴下を重ねて履いているという。それにもまたびっくり。

また上記とはうってかわって、15番目の「さわやかなおじさん風2014」は、全身白でまとめつつ、おじさん風のキャップが味のあるスタイル。こんなふうに、ひとつのスタイルごとについているタイトルも、それぞれ、いかしてます!

32番目の「タイトスカートDE冷えとり」は大人の女性といった感じ。冷えとりをしながら、こんなスタイリッシュな格好もできるとは!

――コンセプトはもちろんですが編集やデザインも含め、この本で特にこだわったのはどんなところですか?
持ったときの軽さ、手ざわり、本の厚み、ハンディなサイズ(携帯用の辞書くらい)を、デザイナーの中島基文さんと相談しながら、少しずつ固めていきました。この「100連発ッ」というコンセプトを決めたのは、著者本人です。撮影も執筆も、相当ハードだったと思いますが、100体あるおかげで、たくさんの人に楽しんでいただける本になったんじゃないかなあと思っています!

そうそう、ハンディサイズなところもいいんです。せっかくなので、もうちょっとだけ、気になるスタイルを抜粋してご紹介。

66番目の「もう定番!? 米国映画監督スタイル」は、服部さんがその“なんでもない着こなしが最高にかっこいい!”と敬愛するマイケル・ムーア風。

94番目の「やっぱり古くてあたらしい服が好き」は、読者の冷えとりガールたちから人気が高かったスタイルだそう。

――ほかに、読者からはどんな声が届いていますか。
「待ってました!」という声が一番多かったですね。丸ごと1冊で冷えとりスタイルを取り上げている本はあまりないので。読者の方からは、「おしゃれしたい気持ちが刺激された」「こんなに自由でいいんだ!」「レギンスや靴下の枚数が書いてあるのがいい」といった声をいただいています。髪型やアクセサリーなど、みなさん、すごく細かいところまで見てくださってるんですよ。この本が、もっともっと冷えとりを陽気に自由に、たのしむきっかけになってくれたら、うれしいです。

本当に、怒濤の100連発ッ! ここでは5つしか紹介していないので、あと95ものスタイルがあるわけで……。かなり着回しもしていて、その技も参考になるし、「冷えとりスタイル」とあるけれど、冷えとりをしていない、おしゃれ好きの人にも楽しめるはず。百聞は一見にしかずな1冊。ぜひ手にとって見てみてください。
(ちゃむ)