歴史をさかのぼれるタイムマシンにもなったGoogle ストリートビューのスゴイ新機能

写真拡大 (全5枚)

5月になり、旅行シーズンが本格化した。ゴールデンウィークにも入り旅行を計画している、または実際に旅行をしている人も多いことだろう。
なお、今年のゴールデンウィークは間に平日が入る、いわゆる「飛び石連休」となっている。そのためか、遠方への旅行ではなく、近場へ旅行をしようという傾向が強いそうだ。

だが、実は遠方へ旅行する方法もある。正確には旅行へ行った「気分」になる方法である。その方法がGoogle マップのストリートビューである。
Google マップのストリートビューは、地図上の指定した場所を360度「風景として」見渡すことのできる機能だが、実は風景以外にもストリートビューを利用することができる。

●観光地もGoogleストリートビューで体験できる
ストリートビューで見渡せるスポットは多岐にわたり、市街地にとどまらず観光地なども体験できるようになっている。
2013年には、世界遺産登録された富士山の登山道もストリートビューで体験できるようになっており、自宅に居ながら富士山登山ができるようになっている。


手軽に富士山からの眺めを楽しむことができるのもナイス


また、島根県にある石見銀山の龍源寺間歩という洞窟や、全国のショッピングモールといった狭い場所や屋内もストリートビューで体験できるようになっている。
つまり、ありとあらゆる場所の景色がパソコン画面の前で楽しめるということだ。

当然、日本以外の場所もストリートビューで体験できるため、海外の風景を楽しむといった使い方もできる。

●まるでタイムマシン!?のような新機能が登場した
4月23日(日本時間4月24日)、ストリートビューに新機能が追加されたのはご存知だろうか。
過去、撮影された同じ場所のストリートビューを時系列順に比較することができる「タイムマシン機能」だ。最近建設されたスポットも、まるで過去に戻ったかのように閲覧することができる。


改装中と完成後(現在)の東京駅を見比べることもできる「タイムマシン機能」


場所によってはGoogleがストリートビューを開始した2007年まで遡ることができる。Googleは年々写真データを蓄積するため、この記録が永続的に続き、歴史的な財産となっていくことを期待したい。

●音声ガイド付きストリートビューの最新サービスも開始
Google マップのストリートビューは年々進化しているサービスのひとつだ。観光地や建物内のビューはもちろんのこと、タイムマシンのような過去のビューも進化と言えるだろう。
さらに進化した最新のストリートビューが存在するのはご存知だろうか。

これは、「Google Night Walk」といい、動画、音声での解説、ジャズベースの音楽や街の雑踏、高画質写真で夜の都市観光を体験できるサービスで、臨場感あふれるサービスとなっている。執筆時点ではフランスの都市マルセイユを楽しむことができる。


自宅に居ながらガイドツアーを受けるのも楽しいものだ



文字での観光ストリートビューはすでに多くの場所を楽しむことができる


このように、「ただ風景を観る」だけにとどまらないGoogle マップのストリートビューの新機能を堪能し、自宅に居ながらどこにでもプチ旅行のような体験をしてみてはどうだろう。
なお、新機能である「タイムマシン機能」及び「Google Night Walk」は現在パソコン版のみ利用可能だ。スマートフォンへの対応が待ち遠しい。


布施 繁樹