半沢の近藤役・滝藤賢一、″ダンディズム″で連ドラ初主演! 「ドッキリかと」
TBS系ドラマ『半沢直樹』の近藤役で注目を集めた俳優・滝藤賢一が、4月スタートのテレビ東京系ドラマ『俺のダンディズム』(毎週水曜23:58〜)で連続ドラマ初主演を務めることが28日、明らかになった。
滝藤が演じるのは、課長に昇進し、部下の目が気になりはじめた41歳の段田一郎。ひそかに気に入っている新入社員・宮本南の「ダンディな男性が好み」という発言を耳にし、ダンディな上司になろうと一念発起する。男性ファッション誌を読みあさり、怪しげなダンディズム講座を受けるなど悪戦苦闘していたがある日、紳士用品全般を扱う不思議な店「マダムM」を見つけ、納得の一品を購入。翌日に宮本から褒められ、浮かれる段田だったが、彼は宮本のある"秘密"を知らなかった。
初主演となる今回のオファーに「ドッキリかと思いました。まだ撮影に入っていないので。いまだにドッキリかと思い、常にカメラを探しています。…え? 何々ドッキリなの?」と信じられない様子の滝藤。「しかし、落ち着いて考えてみると、僕を主役にするなんて…。勇気あるチャレンジャーがやっと現れたかと思いました」と喜び、「その方々を一生大切にしようと思います」と起用に踏み切った制作サイドに感謝の言葉を送った。
役柄については、「重なる部分が多いので、ククククと笑ってしまいました」と共感し、ドラマのあらすじも「がっちり心をつかまれましたね。すでに一視聴者の気分です」と好印象。「ダンディとはかけ離れた僕がドラマの中で、どう変化していくのか自分でも楽しみですし、視聴者の方にも参考になればうれしく思います」と見どころを伝え、「もうすでにダンディな方はより一層ダンディに。女性の方もダンディズムを楽しめる内容になっています」とアピールした。
一方、濱谷晃一プロデューサーは、今回の起用の経緯について「半沢直樹の同僚役の印象も鮮烈ですが、映画・ドラマ問わず個性的な役どころで鬼気迫る演技を見せるバイプレーヤーの滝藤賢一さんに、今回、連続ドラマの主役を思い切ってお願いしました」と明かし、「半沢直樹では半沢を裏切り、男気を貫けずに涙をのむ役どころでしたが、今回はダンディズムを貫く主人公で倍返しを狙います(無理やり"倍返し"を使って恐縮です)」とドラマの成功を誓った。
滝藤は、1998年から仲代達矢の無名塾に在籍し、舞台を中心に活動。映画『クライマーズ・ハイ』(2008年)の神沢役の演技で注目を浴び、『外事警察』(NHK・2009年)や『龍馬伝』(NHK・2010年)などの大作にも出演。その後も『踊る大捜査線』シリーズの王明才役、そして『半沢直樹』の近藤役など脇役として光る演技を見せてきた。無名塾時代から数えて俳優生活17年目。満を持して、本作の連ドラ主演に挑む。