川をろ過して巨大プール化してしまう市民プール作成プロジェクト「+ POOL」
2016年のオリンピックイヤーまでに完成を予定しており、市民始動のプロジェクトとしては世界でも最大級のものとなっているのがニューヨークの川に巨大プールを設置するプロジェクト「+ POOL」です。
+ POOL, Tile by Tile by Family and PlayLab — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/694835844/pool-tile-by-tile
川に浮かぶ巨大なろ過フィルター、それが+ POOLです。
+ POOLは階層的なろ過システムを持っており、これが水中のバクテリアや汚染物質を除去してきれいな水にします。フィルターが水をろ過するので、薬品や添加剤などを使用していない自然な川の水のまま、プールの水として都市や政府の基準を満たすものを目指しており、完成した+ POOLは1日に50万ガロン(約190万リットル)もの水をきれいにします。
ラッププールのイメージはこんな感じ。
これらのプールは個別に使用することも可能ですが、4つのプールをつなげてオリンピックサイズ・プールとして使用することもできます。
そしてプールエリアのサイズは縦164フィート(約50メートル)、横164フィート(約50メートル)、深さ5フィート(約1.5メートル)、面積は9300平方フィート(約864平方メートル)、容積は28万5千ガロン(108万リットル)。
この+ POOLは2013年の夏に水中の実験を行う予定であり、そのために水に浮かぶ小さな実験プールを建設しています。
この実験プールは異なる素材の組み合わせのテストや、水の品質テストを19の異なるパラメーターで行ったりできるようになるとのこと。
2016年のオリンピックまでに+ POOLを完成させるのが目標。
完成形のプールには70000枚のタイルが使用され、その一枚一枚に出資者の名前が刻印されます。
出資は25ドル(約2360円)から可能で、25ドルの出資では7人の他の出資者と一緒に1つのタイル上に名前が刻印されることに。
199ドルの出資では、実際のプールに使用されるタイルに名前が刻印され、そのタイルの複製が手元に届く予定。また、一般公開する前に+ POOLで泳ぐ権利が2人分送られてきます。
目標である25万ドル(約2360万円)の出資が成立すれば、縦横35フィート(約11メートル)の十字型実験プールを建設することが可能に。
この+ POOLプロジェクトが成功すれば、ニューヨーカーは100年ぶりに川で泳ぐことができるようになるとのこと。
なお、出資の締め切りは現地時間で2013年7月12日午前10時30分です。