ミス・ユニバースの松尾幸実、漫画家の経験からイタリア進出

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先月4日、ミス・ユニバース日本大会で優勝。そこで“漫画家モデル”の肩書きを持つ経歴が話題を呼んだ松尾幸実さん(25)が、来月3日からイタリアで開催される日本漫画の200年展「ミラノマンガフェスティバル」のイメージガールに抜擢された。

19日、東京・三田の駐日イタリア大使館で行われた記者発表会に出席。「漫画でも世界の橋渡しができたらと以前から考えていた。でも、こんなに夢が早く実現できてなんて…。とてもうれしいです」と驚きと一緒になった喜びを語っていた。

▼ 漫画家の経験が生きて、海外向けの初仕事が決定した

ミス・ユニバース日本代表の松尾幸実


▼ 松尾さんが想像し描いた、イベントスタッフのキャラクター。公式HPで活躍することになった



イタリア・ミラノ中心部で開催される同フェスは、1814年の北斎漫画から日本漫画200年の歴史や知識を深めてくれる展示物が準備されている。現在の予定では、600作品・400作家以上のボリュームに。

▼ メイン会場となる「ロトンダ・ディ・ビア・ベザーナ」



▼ 日本の漫画200年展。600作品・400作家以上の漫画が展示される



ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が、漫画やTVアニメの関心度を説明した。「皆さんご存知のとおり、ミラノはファッションとデザインの街。だが、イタリアは、フランスに次いで2位の漫画好きだ」と紹介した。

ジョルジ大使は「イタリア市民も温泉好き。ヤザザキマリさんの『テツマエ・ロマエ』の温泉文化のストーリーを興味深く見ている。また、ワイン漫画『神の雫』もそうだ。イタリアのぶどう畑、最高級ワインがたくさん紹介されている。これは、漫画のおかげだ」と商業的に影響を与えている作品名を事例にあげていた。

▼ (左から)清水勲さん、ドメニコ・ジョルジ大使、松尾幸実さん、高橋陽一さん、竹内オサムさん



80日間という長期間で開催されることもあって、話題を集めるための特別イベントも計画中。4回ある計画のうち、第一弾は「永井豪のロボット漫画展」(5/3〜5/19)。第二弾は「NARUTO展」(仮題・5/23〜6/9)が準備されている。TVアニメ人気は「永井氏が基礎となった」と説明も。『UFOロボ グレンダイザー(伊題:Atlas Ufo Robot)』が、1978年からイタリア国営放送で放送。最高視聴率80%を超えるほどの社会現象を起こしたそうだ。また、NARUTOは「イタリアで最も人気があるTVアニメ」と関係者。現在、Italia 1において、疾風伝が人気を呼んでいると説明があった。

現地を訪れる漫画家。現段階で決定しているのが、5/17〜19に「高橋陽一の日(TAKAHASHI DAYs)仮称」=サイン会とトークショーを実施。また、7/4〜7/6「貞本義行の日(SADAMOTO DAYs)仮称」=新世紀エヴァンゲリオンの貞本先生によるファンミーティングが予定されている。

今回の記者発表会、サッカー漫画「キャプテン翼」の作者・高橋氏も出席。イタリア出身・ザッケローニ日本代表監督の名前を出して「私も日本代表のつもりで頑張りたい」と笑顔。熱い意気込みを口にしていた。

▼ 「キャプテン翼」の作者・高橋陽一氏



▼ 海外の漫画イベント。イメージガールに就任した松尾さん



■関連リンク
松尾幸実/写真ギャラリー - livedoor
ミラノマンガフェスティバル - 公式WEB

■開催概要
・名称/ミラノマンガフェスティバル(2013)
・期間/2013年5月3日〜7月21日 ※5月2日は内覧会
・主催/イタリア ミラノ市
・会場/メイン会場=ロトンダ・ディ・ビア・ベザーナ、サテライト会場=ミラノマンガミュージアム(※この会場では、漫画文化のポテンシャルの一つの象徴として、同人誌を紹介する)