10年以上前、調達・購買部門は社内やマネジメント層から不透明な部署としてややもすると捉えられていました。
ある経営者は私に向かって「あいつらが何をやっているか教えてくれ!」と言いました。

10年以上前、調達・購買部門は社内やマネジメント層から不透明な部署としてややもすると捉えられていました。
ある経営者は私に向かって「あいつらが何をやっているか教えてくれ!」と言いました。ここまではいかないにしても社内からはサプライヤと癒着し、接待を受け、盆暮れには中元お歳暮が届く人達という認識が大勢でした。しかし最近はこのような調達・購買部門の位置づけは変わりつつあります。社内、もしくは部内の規範や規定に基づき一切の接待や贈答品を断ることは当たり前です。むしろ従来型の癒着とは別の意味の癒着が調達・購買部門ではないユーザー部門や要求元とサプライヤとの間にあるように感じます。ユーザーや要求元は何も個人的な利得のために癒着をしている訳ではありません。

彼らは業務を遂行する上で、時間がないから、便利だから、付き合いが深く色々説明する必要がないから、切替えリスクがないから、、という理由で既存のお取引先との取引を続けたいという意向を持っているだけなのです。そういう意味ではこの関係は「精神的癒着」の関係と言えるでしょう。
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