/3Dテレビはコンテンツがダメで自滅。シャーP救済のための4kなんかにかまけているヒマがあったら、最新のグラスレス超大型3Dモニタに専念した方が、メディア文化を革命的に変化させる可能性がある。/

 3月末で衛星放送のスカチャン3Dが閉局するそうだ。2010年6月に始まって、3年と持たなかった。となると、3D放送は、WOWOWが月に数本、あとは教育テレビなんかがちびっと流しているだけ。意外にヒストリーチャンネルなんかが3Dドキュメンタリーなんかやっていたりするけど。3Dブルーレイが出ていないわけではないが、不要な通常版との抱き合わせで、やたらムダに高い。

 まあ、最初はちょっとおもしろいけれど、やっていることは、スピルバーグの昔の映画なんかと同じで、前に飛び出るか、奥に素っ飛んでいくか、そればっか。筋と関係無く、そんな遊園地みたいなアクションシーンばっか繰り返されれば、すぐに飽きる。『トランスフォーマー:ダークサイドムーン』なんかだと、垂直方向の落下のようなシーンが出てくるが、これはどうも失敗のようだ。画角を異様な横長にしてしまった以上、水平視界でないと、人間は奥行きが感じられないものらしい。

 本来、デジタル3チャンネル化で3D放送も増えるはずだった。ところが3チャンネル分を同時に使うハイビジョン放送だけが一般化し、旧画質マルチチャンネル放送や3D放送は行われず、かろうじてハイビジョン2分割のサイドバイサイド方式3Dに。しかし、これだと、3Dテレビ以外は、縦に詰まった変形画面が左右に並ぶことになってしまって、まともに視聴できない。だから、3D放送は止めた。放送を止めるから3Dテレビが売れない。売れないから、3D放送しない。典型的な縮小悪循環に陥った。

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