今回は新春企画として「プロ野球球団に学ぶ企業コミュニケーション」と題して、東京ヤクルトスワローズの広報・PR活動について紹介する。
プロ野球球団の広報・PR活動と聞くと、企業とは異なる特殊なものとイメージされるかもしれないが、その本質は同じであり、一般企業の広報・PR活動にも通じる多くの示唆を得られることであろう。


球団を知ってもらい、興味を持ってもらうことで、球団の人気を底上げする

一般的に球団広報と言うと、監督や選手のインタビューを調整・セッティングする仕事とイメージされることが多いと思うが、実際その業務・役割は球団によって異なる。

ヤクルト球団の場合は、「球団を知ってもらい、興味を持ってもらうことで、球団の人気を底上げする」ことを広報・PR活動の目的としており、

*マスコミ対応
*WEBプロモーション
*紙媒体の制作・発行(主催ゲーム時にスタジアムで発行する広報誌など)
*地域プロモーション
*マスコットプロモーション
*広告プロモーション
*他スポーツとのコラボレーション

など多岐にわたる活動を色々と組み合わせながら、2名体制で進めている。

その中でもスワローズの広報・PR活動の特徴として、マスコットキャラクター「つば九郎」の積極的な活用が挙げられる。

「マスコットの特徴として、選手と違い怪我をしないこと、スケジュール調整が容易であることが挙げられます。また野球に興味がない方にも、マスコットキャラクターであれば関心を持ってもらうことも可能です。そしてマスコットを活用することで、球場外など活動の範囲を広げることが出来るようになります。」(ヤクルト球団 広報部 加藤謙次郎氏)

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