NTTコム、アジア主要都市をつなぐ新しい光海底ケーブルの運用を開始

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NTTコミュニケーションズは8月9日、Telekom Malaysia(マレーシア)、PLDT(フィリピン)、StarHub(シンガポール)の3社と共同で建設を進めてきた大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express (ASE)」の運用を8月20日から開始すると発表した。

ASEの低遅延性を活かしたグローバル専用線サービスの提供も同日に開始する。

ASEは、アジア主要都市を結ぶ総延長約7800kmの光海底ケーブル。

地震や台風などでケーブル故障率が高い台湾南沖バシー海峡付近を避けるルート設計などにより、高い信頼性を実現したという。

また遅延の少なさも特徴で、東京〜シンガポール間の遅延値は64ミリ秒台と、既存の海底ケーブルに比べて遅延を約3ミリ秒以上短縮したという。

同社はASEの高信頼性・低遅延性を活かしたサービスを順次開始する計画で、その第1弾として、グローバルなネットワーク環境を提供する「Arcstarグローバル専用サービス」にASEを活用した低遅延ルートを追加する。

アジアと米国の複数都市間で高品質の専用サービスを提供することが可能となり、同社は「迅速な売買指示や情報取得が必要な金融商品を扱う金融機関にも最適のサービス」としている。

また、企業向けデータ通信サービス「Arcstar Universal One」などでも、ケーブルの故障リスクを低減を目的としてASEを活用する予定になっている。