モール内でのマッサージチェアは1分1レウ(およそ20円)から最長10分。まだまだお試し価格のよう。

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ルーマニアのショッピングモールを歩いていたら、マッサージチェアが置かれていた! 新商品ということで時々不思議そうに覗いて行く人や、珍しそうに座ってみるも試さない人を横目で見ている人、唐突に置かれたマッサージチェアに皆興味はあるようだ。ルーマニア人にも肩こりが多いのか?

そういえば、ルーマニア人からお土産でリクエストされるものに、何度も軟膏があった。しかも日本へ行った親戚だの友人から一度買ってきてもらって良かったコレという写真添付のメールで商品指定。だいたいはメンタームやタイガーバームだが、時々中国製品や既に販売されていない商品だったり。頼んでくる友人は庭師、工場勤務、そして先生と立ち仕事が多い人、聞けば腰の痛みゆえ、デスクワーカーからの依頼はあまりない。
都内で行きつけの整体サロンに聞いてみると、最近は外国人のお客さんで「背中の痛み」での来院が多いが、背中の示す範囲が肩の下の方から腰までと広いそうだ。確かにルーマニアのマッサージチェアも、背中全体を上から下へぐーっと押して動く動作ばかりしていた。ヘアサロンでヘッドマッサージ(TSUBO!)サービスはあったが、日本でよくある肩マッサージはなく残念な想いもした。肩を揉むという考えがあまりないのか。

ところでルーマニアでのマッサージ事情、ジム併設のマッサージを利用したことがあるが、男性が施術担当にも関わらず上半身を全部脱がされた! うつ伏せで背中全体をオイルでマッサージしていくものだったので問題ないと言えばないのか。ヨーロッパのホテルではサウナも男女兼用が多いし、気にすることではないようだ。

軟膏かマッサージ、ルーマニアではどちらが人気か考えていたら、軟膏愛用者のあるお父さんが教えてくれた。「ルーマニアの民族ダンスが一番だよ」と。
ラテンで踊り好きのルーマニア人。フォークダンスのひとつのスタイルで、立ち位置は変わらず腰をずっと左右に動かすことが主流のものは、自宅でもちょうど良いエクササイズだとか。ルーマニアには、民族音楽とダンスだけを1日中ずっと放送している局がある。バックミュージックとして流すだけでなく、日々の腰痛解消にも需要があるよう。コマネチ輩出国の体操国でもあるが、やはり老若男女問わずいつでも、となると踊りが一番なのだ。

ゆる〜い腰振りダンス、腰が動けば背中も肩も動き、身体全体ほぐれる。根っから肩こりの筆者、あらためてルーマニアダンス実践します。
(川上・L・れい子)