断然リュック派です。

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筆者はリュックサックが好きである。仕事のときも、スーツを着るときも、リュックサックである。リュックサックのことをバックパックともいうが、ガンダム世代の筆者の場合、バックパックといえばガンダムの背中についているアレであるため、ここではリュックサックという呼称で統一させていただく。

リュックサックは、普通の肩がけカバンよりも体のバランスが崩れないメリットがあり、かつ、手提げカバンと比較しても常に両手がフリーで使えるメリットがある最強のカバンである、と筆者は勝手に思っている。

そんな素敵なリュックサックなのだが、長年愛用していながら未だに分かっていない問題がある。それが、リュックサックの肩ベルトの最適な位置である。

肩ベルトをぎゅっと締めると、リュックサックが左右に動かず安定するのだが、脇の部分が窮屈だし、見た目も二宮金次郎みたいであまりいけてない気がする(金次郎さんおよび全国の金次郎ファンの皆さん、ごめんなさい)。肩ベルトが長い方が窮屈でなく楽なのだが、締め付けが緩い分リュックサックが左右に揺れてダッシュしづらいために発車間際の電車に乗り遅れたりする等のデメリットが発生する。

機能的にも見た目的にもちょうど良い感じの肩ベルトの位置は、どうやって決めたらいいのだろうか?

まず機能面では、カイロプラクティック理学士である檜垣暁子氏のコラムによると、「(リュックサックを背負った際に)荷物の位置が低くなると、重心が後ろへいくため体が反ります。それをカバーするために体が前かがみになり、頭の位置が悪くなります。結果的に肩こりをおこす筋肉の疲労を招きます。」とのことであり、重心はできるだけ高い、つまり肩ベルトは短くする方がよいことになる。しかしながら、「腕に冷感、シビレなどを感じるようになった、腕の付け根をベルトで圧迫している可能性があるので、リュックをやめて病院へ」ともあり、やはり締め過ぎはNGであるようだ。

アウトドアブランド「グレゴリー」の店員さんにも話をお聞きしたが、 「リュックサックの裏面が、 背中にぴったりフィットするようにベルトを調節していただくのが最も背負いやすい長さかと思います」とのことである。

結局、機能的には、肩ベルトは比較的短い方がよさそうなのだが、見た目的にも、これでいけてるのだろうか?

関西で人気のストリートファッション雑誌「カジカジ」編集部に話を聞いてみたところ、「私どもとしては、あまりだらっとしたリュックの背負い方は推奨をしていません」とのことで、具体的には、背中にピタッとフィットするような位置から少しだけ緩めたような感じが、後ろから見たときにいい感じに見えるのだそうだ。

結論としては、「背中にぴったりフィットする位置から、体が前屈みにならない程度に、ちょっとだけ緩めるのがいい感じ」のようである。

ちなみに、登山に使うような本格的なリュックサックの場合、その背負い方はかなり細かく決まっており、例えばドイターのホームページに詳しく掲載されている。筆者が愛用しているものも本来は登山用で、腰ベルトが付いているのだが、このようなリュックサックは、「肩ベルトと腰ベルトの両方で荷重を支える」のが正しい背負い方なのだそうだ。知らなかった……。
(エクソシスト太郎)