Googleで検索すると「老害」に関連する検索キーワードには、次のような個人名が上がる。「三宅久之」「東郷平八郎」「宮崎駿」「萩本欽一」・・・。

さらに深くネットの中の情報に入っていくと、その中でも「萩本欽一=欽ちゃん」へのバッシングが激しいのがわかる。その論調は、お笑い芸人なのに、全く面白くなく、感動の押し売りしかできない「老害」であるというもの。発信者の多くは、現在テレビで活躍する若手のお笑い芸人達のファンである若年層。バッシングの矛先は、欽ちゃんを担いでお涙頂戴番組を作ろうとする放送局にも向けられている。

そして、その批判の矢面になっている番組「全日本仮装大賞」を放映する日本テレビを経営する役員達の平均年齢は、70歳を優に超えている。恩年70歳の欽ちゃんを担いでいるのは、70歳を越えている良き時代を謳歌した放送局の人間達なのである。


そんな高齢者役員が跋扈するマス媒体各社がヨイショする経済界のトップは、住友化学株式会社代表取締役会長であり社団法人日本経済団体連合会第3代会長である米倉弘昌氏。1937年(昭和12年)生まれの74歳である。

ちなみに、凋落著しい日本の大手エレクトロスメーカーである日立、パナソニック、ソニー、シャープ、富士通の役員平均年齢は、60歳を超えている。帝国データバンク「全国社長分析」によると、1981年には52歳1カ月だった日本の社長の平均年齢は2010年には59歳7カ月と30年連続で上昇している。2010年の社長交代率は2.47%で、過去最低を更新。責任もとらずに、年寄り達が居座っている日本の資本主義社会の実態がわかってくる。
参考記事=ボツになった「テレビ産業壊滅の真相」記事



続きはこちら