成田童夢

元オリンピック選手・成田童夢、妹系アイドルユニットのプロデューサーに転身

2011年7月23日 11時10分

成田童夢の妄想から飛びだした妹達。8月16日にデビューが決定したアイドルユニット『D-si☆'s（ディーシスターズ）』　（撮影：野原誠治）

スノーボードの男子ハーフパイプ競技で、2006年トリノ冬季五輪代表の選手だった成田童夢（25）が22日、都内で会見を開き、現役引退の発表とこれまで続けていたタレント業に加えて、アイドルユニットのプロデュース業も開始すると宣言した。

スーツ姿で現れ、神妙な面持ちで登場した成田。「今年3月、オフシーズンに入ってからじっくりと考えた。選手としての能力に、限界を感じたので、競技活動にピリオドを打った」と引退について説明した。

かつての選手時代は、練習づけの日々。父親からの熱血指導など…、当時の様子を振り返った成田。「当時は、父と子の関係ではなく、コーチと選手。親子らしい会話は、ほとんど無かった」と育った家庭環境について触れたあと、「朝5時に起こされて、鍛錬ばかりの毎日。がんじがらめに縛りつけられて、反発もした。でも、先のことを見抜く力があった父親。指導者として尊敬もしているし、感謝もしている」と今の心境を打ち明けていた。

引退について語ったあと、会見を途中退席した成田。今度は、髪型をガラリを変えて、サングラス姿で決めポーズ。ハイテンションで、再びマイクを握り、今後の身の振り方を話し始めた。

自身の活動に一つには、アニメ声優の道。既に、インターネット上のレギュラー番組で、他の声優陣と一緒に出演している。今後は、漫画、アニメ、特撮作品、フィギュアといったオタク文化を広めていく「サブカルチャータレントとして活動しています」とアピールした。

成田は、笑いながら「アニメが大好きなんです」と口にし、「ウェイクボードやスノーボード。上手くなるために時間を割いてきた。唯一、自分の時間に感じられたのが、TVアニメを見るタイミング。幼少のときに見た「ドラえもん」にファースト・カルチャーショックを受けた」と話した。父親に反対されても、練習を終えた深夜に、いろんなアニメ作品を見ることが、楽しみだったそうだ。

そのタレント活動に加えて、6人組のアイドルユニット「D-si☆'s（ディーシスターズ）」のプロデューサーとしても活躍するという。

ディーシスターズは「約1ヶ月前の6月20日にオーディションを開き、6人を抜擢した」と話した成田。「引き上げられる立場だったが、引き上げる側にもまわる」とし、「メンバーそれぞれ、妹的（？）なポジショニングで活動してもらう」と紹介した。

キャッチフレーズは“次元を超えた妹アイドルユニット”。ディーシスターズの本格デビューは、8月16日に決定している。多数のアイドルユニットが出演するイベント『I Revolution Vol.6（会場：川崎クラブチッタ）』で、オープニング・アクトを務める。