米『TIME』誌が毎年恒例の「今年の人」を発表した。2010年のチョイスは、フェイスブックの若き(26歳!)創設者兼CEO、マーク・ザッカーバーグ。その選択は、ソーシャル時代の本格化を示唆するものと見た。

米『TIME』誌が毎年恒例の「時の人(パーソン・オブ・ジ・イヤー)」を発表しました。なんと今年は、フェイスブックの創設者兼CEO、マーク・ザッカーバーグが26歳の若さでこの座に君臨。『我々の生活にとってもはや必要不可欠な存在となった、新しい情報交換の仕組みをつくった』ことに対しての栄誉であると、特集記事は述べています。

米『TIME』誌の「時の人」といえば、アメリカのポップカルチャーの時流を象徴するものです。近年で、テクノロジー業界の人がこの栄誉を勝ち得たのは今年で四回め。ちなみに直近から遡ると、2005年にはマイクロソフトのビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツ夫妻、1999年にはアマゾンのジェフ・ベゾス、1997年にはインテルのアンディ・グローブとなっています。

2006年には「YOU(一般生活者の皆さん)」が「時の人」に選ばれました。著書『売れる仕組みに革命が起きる(2008)』の中にも書いたのですが、これは、まさしく、社会・市場の大きな変化を象徴する出来事でした。ユーチューブやブログなどのウェブ・ツールを通して、「情報摂取」のみならず「情報発信」を始めた生活者のパワーを、『TIME』誌という従来型メディアが公に認めたのです。


続きはこちら