仮面ライダー先生の元気の源/井上 郁夫
子どもたちは太陽が大好きです。
だから、子どもを相手にする先生は明るい方が良いんです。
私は、公立中学校、学習塾の教師を20年以上経験して、教壇でカッコよく変身する教師をたくさん見てきました。
たとえば、教師仲間内では、おとなしく、口数が少なく、一言で言ってしまえば、「暗い」性格の先生が、教壇に立ち、黒板を背にして生徒を前にすると、元気で明るく楽しい先生に変身するのです。
教壇で変わる“仮面ライダー先生”を見て「これぞ、プロ!」と何度も感動した覚えがあります。そして、実は、このような先生は生徒からの評判が極めてよいのです。ですから、若い教師の研修指導では、良く先輩指導者から「役者になれ!」「大きな声で、元気に話せ!」と檄が飛ぶわけです。
●
先日、ある学習塾で、模擬授業を見学しました。その中に、教師の基本である元気さ、明るさがなく、小さな声でブツブツと授業をする先生がいました。
「元気に大きな声で授業をやってください」と伝えると元気のない声で「ハイッ」と返ってきました。
そこで、私は、「今の元気さ、声の大きさは、10点満点で何点つけられる」と聞きました。
彼は、「5点です」(ここで他の見学者から笑いがでてきました。)
次に、「10点で今の内容を話してくれる」と頼みました。
やってもらった後に「何点でした?」と聞くと「7点です」と返ってきました。
私は、この問答を、その先生が「9点!」というまで繰り返しました。先生は、最初とは雲泥の差の授業ができるようになってきました。
●
模擬授業後、先生とこんな会話をしました。
私「5点の時と今の9点では、君の中で何が変わったの?」
先生「大きな声を出そうと意識しました」
私「他には?」
先生「生徒一人ひとりを見ようとしています」
私「他には?」
先生「胸を張りました」
私「他には?」
続きはこちら
だから、子どもを相手にする先生は明るい方が良いんです。
私は、公立中学校、学習塾の教師を20年以上経験して、教壇でカッコよく変身する教師をたくさん見てきました。
たとえば、教師仲間内では、おとなしく、口数が少なく、一言で言ってしまえば、「暗い」性格の先生が、教壇に立ち、黒板を背にして生徒を前にすると、元気で明るく楽しい先生に変身するのです。
教壇で変わる“仮面ライダー先生”を見て「これぞ、プロ!」と何度も感動した覚えがあります。そして、実は、このような先生は生徒からの評判が極めてよいのです。ですから、若い教師の研修指導では、良く先輩指導者から「役者になれ!」「大きな声で、元気に話せ!」と檄が飛ぶわけです。
先日、ある学習塾で、模擬授業を見学しました。その中に、教師の基本である元気さ、明るさがなく、小さな声でブツブツと授業をする先生がいました。
「元気に大きな声で授業をやってください」と伝えると元気のない声で「ハイッ」と返ってきました。
そこで、私は、「今の元気さ、声の大きさは、10点満点で何点つけられる」と聞きました。
彼は、「5点です」(ここで他の見学者から笑いがでてきました。)
次に、「10点で今の内容を話してくれる」と頼みました。
やってもらった後に「何点でした?」と聞くと「7点です」と返ってきました。
私は、この問答を、その先生が「9点!」というまで繰り返しました。先生は、最初とは雲泥の差の授業ができるようになってきました。
●
模擬授業後、先生とこんな会話をしました。
私「5点の時と今の9点では、君の中で何が変わったの?」
先生「大きな声を出そうと意識しました」
私「他には?」
先生「生徒一人ひとりを見ようとしています」
私「他には?」
先生「胸を張りました」
私「他には?」
続きはこちら