調達・購買部門の活動状況を診断するツールを開発し、64社の企業の調達・購買部門を診断しました。
診断の結果は、日ごろ感じている課題を浮き彫りにするものでした。

先日アジルアソシエイツからニュースリリースさせていただきましたが、調達・購買部門診断ツールで64社の国内企業の調達・購買部門を診断いたしました。

これは過去弊社のアンケート調査等にご協力いただいた企業様を中心に今年の5-6月に調達・購買部門診断ツールを配布し、診断結果を元に分析を行い集約したものです。
http://www.agile-associates.com/2010/09/post_36.html

今回の診断は「戦略・方針」「役割・体制」等の8つの軸とそれに紐つく57の設問項目で行っています。

57の設問項目毎に標準スコアを3点とし先進企業は5点、遅れている企業は1点という具合にそれぞれの項目を点数化し、8軸毎にどの軸が遅れており、どの軸が進んでいるのか、同業他社に対してはどのようなポジションであるのか、等を見ることで自社の改革につなげていくことを目的にしています。

各社のセルフ診断であること、標準点やウエイトはあくまでも弊社コンサルタントの経験を元にしていること、n数が少ないこと、これらのことから診断や分析結果の信頼性には限界があることは確かです。
しかし、企業の調達・購買力を評価、比較する上で非常に役立つものであることも確かです。

診断結果で興味深い点が二つありました。

一つは弱点の明確化です。
標準スコアを3点とした場合、平均が2.5前後のスコアであったのは「開発購買・原価企画」軸(2.53点)と「人材」軸(2.63点)でした。
とくに「人材」は設問5項目すべてが標準レベルの3.0点を下回っており、もっとも課題が残された軸であると言えます。


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