――この後12月の東名阪を皮切りに18公演の全国ツアーが控えていますが、「FUTURE KISS」収録曲を中心に構成される予定ですか?

倉木:そうですね。またハロウィンとは違う、本来の倉木麻衣としてのステージを見せていくので。もちろん、今回の「FUTURE KISS」の新曲をどんどん歌っていきたいです!みんなが時間を忘れて楽しめるようなステージを目指してやっていきたいなと思っています。

――ハロウィンのようなサプライズも考えているんですか?

倉木:お楽しみはハロウィンとかカウントダウンで、ツアーはいつもアットホームで、もっと温かいライブにしていけたらなって。ツアーの会場は、もっとより近くに感じられる場所も多いので。

――10月28日で28歳になられましたが、女性としてこういう風になりたいというイメージはありますか?

倉木:理想は、どんな状況でも自然体でいられる女性はすごく素敵だと思いますね。人間には喜怒哀楽があったり、その場の状況で子供っぽい所が出てきちゃったりするので、社会に出て自然体でいるというのは、なかなか出来ないことだと思うので。自分らしさをちゃんと確立して、信念をもって、目標に向かってどんどん進んでいる女性にはすごく憧れますね。私も今後もっと自分の目指すものを見付けてやっていきたいと思うんですよね。特に素敵だなと思うのは、海外の方で言うとアンジェリーナ・ジョリーさんとか、もう本当に偉大なマザー・テレサとか、すごく寛大じゃないですか。自分以外にも目を向けて、その人を幸せにしてあげられる女性って、なかなかいないですよね。人を思いやる気持ちというか…。やっぱり自分で手一杯になっちゃうので。

――今まで何度かこうして話を聞かせて頂いてますけど、よく話すようになりましたね。

倉木:ありがとうございます(笑)。そうなんですよー。多分、自分の中の殻を破ってから、どんどんしゃべるようになって。昔は本当に全くしゃべれなかったんですよ。自分の思ってることを表現するのが大の苦手。ライブのMCにしても、何を言っていいのか分からない。「こういうことを言っちゃいけないんじゃないか?」と、萎縮しちゃってる自分がいたんですよね。今はもうそういうのを取っ払って、「ずっとしゃべってろ」と言われたら、多分ずっとしゃべってると思います(笑)。

――今の方が楽ですか?

倉木:今の方が楽ですね。なんでそういう風に出来たかというと、周りの影響がすごく大きいですね。前向きに捉えると「こんな自分でもいいんだ」って、ファンのみんなが受け止めてくれてるという。それが分かった時にものすごい自信に繋がって、間違ってもいいから自分の本当の気持ちを相手に伝える、そうすることによって相手も本音で言ってくれるのを感じられたんですよね。それが「touch Me!」の時で、自分の殻を破ってから、大きく変われましたね。あとは、言葉のボキャブラリーとかまだまだなので、本を読んだりしながら、勉強していかなきゃと思います。本当にここまでしゃべれてるのも、昔の自分だったら考えもつかないですね。何事も土壇場での経験が大きいですね。人生は経験づくしです(笑)。

――とても28歳とは思えない、人生経験が豊富な方みたいですね。

倉木:私、診断したら、脳内年齢が64歳って出たので、おばあちゃんですよ。おっとっと、これは危ないぞと。びっくりしちゃって、脳内を鍛えなきゃって。いつの間にか親の年齢を超えちゃったんですよね(笑)。

倉木麻衣 ニューアルバム「FUTURE KISS」特集