――マリンスポーツ以外では、如何ですか?

倉木:海外に行って、現地の音楽とか文化に触れてみたいですね。あと、音楽とかけ離れて、茶道とか、日本の「和」を感じてみたいです。テレビでやってたんですけど、千利休は本当に素晴らしいなって。お茶室がすごく小さな入り口になっていて、本当に小さな所でお茶をするんですね。くぐっていかないと通れない所をみんなが入っていって。昔の人は刀とか持ってるので、お茶室に入る前に置いて、身分とか関係なしに、人間対人間でお茶をするという。お茶室もなんでそんなに小さいかというと、ゆったりとリラックスできるように、お母さんの胎内をイメージしてるらしいんですね。相手を気遣う心とか、口では言わないけど態度や、さりげない気配りというのを、茶道とか、日本の伝統ある文化から勉強したいなと思うんですよね。

あと最近、iPadも使い始めて。結構、片手でビビビって早く打てるようになって、歌詞を書いてみたり。App Storeに行くと色んなゲームとかサイトがあって、「Zen Space」という、下に白い砂が弾かれていて、枯葉や石を置いたりして、枯山水みたいな石庭を作れる面白いアプリケーションがあって、それにハマって。作ったら、iPadを立て掛けて飾っておけるんですね。鳥の声だったり、海のサウンドだったり、すごく色んな癒しが聴けるので、今度ツアーを回る時に、ちょっと神経を落ち着かせるために使おうかなと思って(笑)。

――そういうデジタル系ツールも違和感なく使用できますか?

倉木:iPadは、私にすごく合ってますね。今まで機械オンチだったので、なかなか自ら機械で何かをすることはなかったんですけど、今となってはもうiPad一つで音やジャケットの確認だったり、全データが入っているので、絶対になくせないですね。寝ると時も枕元に置いてます(笑)。

――最近観た映画で、良かった作品はありましたか?

倉木:ニコラス・ケイジが出てる「魔法使いの弟子」という映画!当時ハロウィンモードになっていたので、「何かヒントが得られるかもしれない、これは観ておかなきゃと!」と思って観に行ったら、ストーリーの展開にものすごくハマってしまって。映画を見ているとたまに、この人はこういう演技をしてたけど、最後まで「一体あの演技は何だったんだろう?」という箇所があるんですけど、この映画は一切そういうことがなくて。その人の癖とかが、ちゃんと最後まで演技に映されてたり、とにかくすごく面白かったんですよ。3Dとか使ってなくてもすごく迫力が伝わってきて、最後まで見入ってしまう映画だったので、久々にヒットだなと思ったんですよね。残念なのは、日本語吹き替え版しかやってなかったことですね。もっと早くに観に行けば、字幕で観れたのに。今度は絶対に字幕で観たいと思いきや、もう終わってしまったので、今度DVDが出たら買って見たいと思います。

――それが、ハロウィンライブに活かされてるんですね。

倉木:「魔法」という意味で活かされてると思います!