もう半年ほど前「ライフスタイルノート」愛用者が増えている、という記事を見かけた。手帳、メモをどうするかは長年の悩み。ポメラなるデジタルツールもあるが、さて、どれがいいのか?

パソコン使ってちゃバカになる!?


任天堂『脳トレ』シリーズの作者として有名な川島隆太・東北大学教授は、極めて厳格な脳科学者でもある。厳格の意味は、データの裏付けのあるテーマについてしか話さないということ。


その教授にある取材でお話を伺ったときのひと言が強烈に印象に残っている。曰く「パソコン使っていると、バカになりますよ。その証拠の一つにとりあえず漢字を書けなくなったでしょう」と。


パソコンを使うとバカになるというのは、教授独特のレトリックである。もちろんパソコンを使うと必ず頭が悪くなるというわけではないだろう。教授ご自身も原稿を書くときにはパソコンを使われているし、データ分析にも当然必要なツールのはずだ。ただし前頭前野の活性化度合いを調べているうちに、気になるデータが蓄積されてきていることも事実らしい。


すなわちネットサーフィンしているときには、前頭前野はあまり活性化していないのだという。同じような傾向はほかにもテレビを見ているときやテレビゲームで遊んでいるときなどにも顕著だという。つまりこうした活動をしているときには、脳はお休みしていることになる。


教授の問題意識は、使わなくなった人間の能力は基本的に、必ず衰退する、というもの。歩かなくなって足腰の力が衰え、やわらかい食事をするようになって顎の力が衰え(そのせいか、最近の若い人ほど顎がしゅっとスマートでカッコいいのだが)、脳を使わなくなれば頭が悪くなる。これはいかんではないか。


佐藤優流読書法は、本を読んだら抜き書く



続きはこちら