――昨年12月に二千化が主催したイベント“新説アイノウタ”で観させて頂いて、MCとかでお客さんとの距離を縮めるのがすごく上手いなと思いまして。それって路上をやっていた経験も活かされているのかなとも思ったんですが。

藤田:そうですね、僕らは元々、生楽器同士なので、路上含め割とどこでもライブができるのもあって、多分ライブの本数も比較的多かったかな。そのおかげで人前でやることには元々慣れてたような気もするんですが、あのイベントに関しては、お客さんにもすごく助けられたので。

佐藤:すごく温かかったもんね。

藤田:僕らの発することにちゃんと応えてくれる人達だったのもあって、相乗効果ですごく盛り上がれましたね。

――あの日、佐藤さんって結構、投げ出しがちなMCしてじゃないですか。

佐藤:うん、何かやっちゃったときは、割と諦める(笑)。

――でも、今日は意外としっかり話す人なんだなぁ、と思って。

佐藤:いや、普段はしっかりしてるつもりなんですけど、なかなか…。どうも舞台の上に上がると、ちょっとネジが外れてしまうようなので(笑)。

――お互い、相手のことを他の人にどのように紹介しますか?

藤田:どうなんですかね?じゃあ「ネジが外れてる人です」って(笑)。

佐藤:酷いじゃん!(笑)。

藤田:結構、冷静なタイプだなとは思いますね。僕が間逆で、勢いだけだったり、考え無しに行動する方なので。それを遠くから眺めて、ナイフを投げるような感じですかね(笑)。これで、伝わりますか?

佐藤:大吾くんはもう、すごく素直で熱いロマンチスト、という感じですね。今時なかなかいない若者だなって思いますね。

――第一印象から、知り合っていく内に変わってきた部分はありますか?

藤田:僕はそんなに無くて。でも思ったよりも年下だったから、しっかりしてるんだなとは思いましたね。

佐藤:最初5コぐらい年齢が違う所からスタートする時って、相手がお兄さんな感じで入るんですけど、最近なんとなく逆な気がしてきた(笑)。

――違いを感じる部分もあれば、逆に共通してるなと感じる部分はありますか?

藤田:それはもうalutoのことに関してですかね。プライベートとか全く別々だし、相手が何やってるかもそれぞれブログでチェックするような感じなので。接点はalutoというキーワードで集まった二人ですし、alutoという名前が付いたものに関しては、すごく同じような意識を持ってるんじゃないかなって感じますね。

――音楽以外の接点は無いんですか?

佐藤:音楽以外の接点は多分、漫画好きな部分だけだよね。ついさっきも「最近いいのを仕入れて」みたいな話を。「ジジジイ-GGG-」っていう70歳のおじいちゃんの泥棒の話なんですけど、単行本で1巻だけ出てて。本屋さんに行って選んでて、ジャケ買いをしてみようと思って、ハッ!と手に取ったら、おじいちゃんがいたから買ってみたんですけど。それが当りで、すごく良かったよという話を。

――音楽以外の共通点は、漫画ぐらいですかね?

佐藤:一人っ子。一人遊びが大好きだよね。二人ともそうなので、割と別々に。時間が空いたりしても、一人で遊んでたり。

――沈黙が流れても別に平気ですか?

藤田:もう全然平気ですね。だから気を遣い合わなくていいのは、ユニットとして良かったんじゃないかなと思ってますね。たまに気を遣わなきゃいけないのかな?と思うこともあるんですけど、逆に僕が遣えないので(笑)。