試合は激しい打ち合いが予想されたが、意に反してアルバレスが片足タックルでテイクダウンを奪うという展開でスタートを切った。

ボードッグ時代はエルボーが禁じられていたため、見ることができなかったヒジ攻撃でエヴァネスを攻めるアルバレス。立ち技になってもパンチで勝負を仕掛けることができるためか、グラウンドに固執することなく、エヴァネスが立ち上がるのを待つかのように、首相撲からヒザ蹴りを叩き込む。試合が再びグラウンドになると、マウントを奪取。そこから先は攻め倦んだが、パンチ一本槍のファイトから明らかにスタイルを変化させている。

2Rに入ると、両者カウンター狙いでお見合いが続くが、アルバレスがまたもやテイクダウに成功すると、ハーフガードから強烈な右パウンドを3発連続でヒット。たまらずレフェリーが試合をストップし、アルバレスがEXCデビューと160ポンドへの過程である165契約の試合をTKO勝利で飾った。

「1Rに少しパンチを受け、躊躇してしまったけど、負ける気はしなかった」とアルバレス、大切な移籍第一戦でしっかり勝利を掴み、KJ・ヌーンが持つEXC世界ライト級のベルトに一歩近づいた。

セミではポール・デイリーが、サム・モーガンを相手にヒザ蹴りからエルボー2発でKO勝ちを収めた。「EXCにはエディ・アルバレスを初め、強豪が揃っている。でも、一番は僕だ。米国にはチャンピオンになるためにやってきたから、誰とでも戦う」と宣言。EXCのウェルター級戦線も、デイリーの活躍で活発化してきそうだ。

ハワイのロッキー・バルモアことカラ・コロヘ・ホースは、左右の強烈なパンチでフレデリック・ベレトンを1R4分32秒で下している。ここ2試合では計58秒でKO勝ちしているホースにしては、やや長い試合タイムとなった。

この他にショータイム・ライブ中継枠ではバオ・クアーチが、ボビー・マクマスターを3−0の判定で破り、女子戦ではトーニャ・エイヴィンガーがジュリー・ケッジィーを1R1分43秒チョークで一蹴している。