正社員ですが、固定残業代込みで長時間労働が多く、時給換算するとかなり低い気がします。派遣やバイトに変えるとどんなデメリットがありますか?
固定残業代制度で「時給が低い」と感じる理由
固定残業代制度とは、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に含めて支払う仕組みです。例えば、「月30時間分の残業代込み」といった形で設定されます。この制度自体は違法ではありません。しかし、実際の労働時間が長い場合、「働いている時間に対して給料が見合っていない」と感じやすくなります。
特に注意したいのが、基本給が低めに設定されているケースです。求人票では月給が高く見えても、その一部が固定残業代で構成されていることがあります。そのため、実際に時給換算すると、想像以上に低く感じることもあります。
また、固定残業代制度がある職場では、「残業して当たり前」という雰囲気が生まれやすい傾向もあります。結果として、長時間労働が続き、疲労やストレスにつながることも少なくありません。
こうした背景から、働き方を見直したいと考える人もいます。
派遣社員へ変える場合のデメリット
派遣社員は、勤務時間が比較的明確で、働いた時間に応じて給与が決まるケースが多い点が特徴です。正社員と比べると、働き方を調整しやすいと感じる人もいます。
一方で、雇用の安定性には注意が必要です。派遣契約は数ヶ月単位で更新されることが一般的で、契約終了によって仕事がなくなる可能性があります。景気や会社の事情に影響を受けやすい点は、正社員との大きな違いです。
また、派遣社員は、賞与や退職金が時給に反映されているケースもあります。ただし、正社員のように毎年の昇給や長期的な福利厚生制度がない場合もあるため、月収だけでなく年収や待遇全体で比較することが大切です。
さらに、派遣社員は業務範囲が限定されることがあり、キャリアアップの機会が少ない場合もあります。将来的に正社員へ戻りたいと考えている場合は、スキルが積み上がる仕事かどうかも確認したほうがよいでしょう。
アルバイトへ変える場合の注意点
アルバイトは、勤務時間を調整しやすい点が特徴です。自分の都合に合わせて働きたい人にとっては、働き方を見直す選択肢になる場合もあります。
しかし、収入が不安定になりやすい点には注意が必要です。シフトが減れば、そのまま収入も減少します。景気悪化や店舗状況によって、勤務時間が削られることもあります。
また、社会的信用に影響するケースもあります。たとえば、住宅ローンや自動車ローンの審査では、正社員のほうが有利とされる傾向があります。将来的なライフプランによっては、働き方が影響する可能性もあります。
加えて、アルバイトは昇給やキャリア形成の機会が限られることがあります。「一時的に働き方を変えたい」のか、「長期的にその働き方を続けたい」のかを整理しておくことが重要です。
働き方を変える前に確認したいこと
固定残業代制度がつらい場合でも、「正社員を辞める=派遣やアルバイトしかない」とは限りません。
最近は、残業が少ない正社員求人や、リモートワークを導入している会社も増えています。企業によって働き方は大きく異なるため、転職によって労働環境が改善するケースもあります。
また、固定残業代制度でも、設定時間を超えた残業代は本来支払われる必要があります。もし長時間労働が続いている場合は、労働条件を一度整理して確認することも大切です。
特に、疲労やストレスが強い状態を放置すると、体調を崩してしまう可能性があります。無理を続ける前に、自分に合った働き方を冷静に考えることが重要です。
派遣社員やアルバイトには、それぞれメリットとデメリットがあります。今のつらさだけで判断するのではなく、数年後の生活や働き方も含めて比較しながら、自分に合った選択を考えていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

