インタビュー:YUI「やりたくないことはやらないし、守りたいモノがある」
昨年2月に発表したファーストアルバム「FROM ME TO YOU」から一年、先日に二十歳の誕生日を迎えたYUIがセカンドアルバム「CAN'T BUY MY LOVE」を今月4日に発表した。本作は、彼女の原点である路上でギターを抱える「How crazy」から、愛するモノを守るために覚悟を決める「Rolling Star」へと続いていき、YUIの決意表明が色濃く現れた一枚。理想と現実との矛盾にもがき苦しみながらも、前へと進もうとするその姿に、「聴く人を笑顔にしたい」という彼女の想いが伝わってくる。
――2007年は、COUNTDOWN JAPAN 06/07からのスタートとなりましたね。
YUI:初めての経験でした。年明けてのライブってそうないですもんね。すごく良いスタートだったと思います。――抱負などは考えましたか?
YUI:「頑張るぞ!」(笑)。「リラックス&マイペースで頑張ります」ってよく言ってたんですけど。ツアーとか激しく、楽しく盛り上がっていきたいと思っています。――昨年9月、「I remember you」の発売時に話を伺った際に、「次のシングルはロックな感じ」と言われていましたが、2007年第一弾シングルとなった「Rolling Star」で鳴り響いている歪んだエレキギターとYUIさんの歌声は非常に相性がいいなと感じました。
YUI:ありがとうございます。曲自体は去年の「FROM ME TO YOU」をリリースした時ぐらいにはもうあって、「BLEACH」のオープニングになるということで再浮上しました。ROCK IN JAPANの夏フェスで初披露して、学園祭ツアーでも演奏させてもらいました。――ライブが似合う曲ですよね。
YUI:ライブでエレキをかき鳴らす曲を書きたいな、と思って作ったので、まさにすごく合う感じでしたね。――ビデオクリップもクールで、バンドらしい映像でしたね。何かリクエストはあったのですか?
YUI:曲がロックなので、みんなの意向もロックになりました。ドラムの女の方は、すごくパワフルなドラムを叩いてくれました。――「Rolling Star」のジャケット写真では、「FROM ME TO YOU」と同じく赤いテレキャスターを弾かれていますが、何かこだわりが?
YUI:テレキャスが普通に好きだというのもあるし、シンプルでかっこいいギターだなと。あと、「似合う」と言われことがあって嬉しくて(笑)、ちょっとそれもあったりします。でも、エレキは好きなので、どんなギターでも弾いてみたいなと思っています。――個人的には、セミアコースティックギターも似合うと思いますよ。
YUI:ありがとうございます!もう全部カッコイイので、どれも好きになると思います。東京に出て来て、ライブで回ったりレコーディングをするということで、ギターのメンテナンスが必要になってくるので、その時に出会ったのがフェンダーさんだったんです。それからUSAのモニターとして、テレキャスだったり、ストラトだったり、お世話になっています。――レコーディングで、曲によって違うギターを試してみたりしますか?
YUI:ありますね。フェンダーに限らず色々と弾いたり。音を出すのが好きなので、人のギターを借りて「あぁ、この音もいいなぁー」とか、そんなことばっかやってます(笑)。――今年3月に発売となった8作目のシングル「CHE.R.RY」は、春の季節にふさわしい、甘酸っぱい恋の歌となりましたが、好きな季節はありますか?
YUI:元々は夏が好きなんですけど、最近はそれ以外の季節の良さも分かる様になってきましたね。地元にいる時は海が近かったりので。夏の夜の海でギターを弾くのがすごく好きで。多分そういうイメージがあるのだと思います。――「絵文字は苦手だった」という歌詞がありますが、実際のYUIさんは?
YUI:普通の黒いビックリマーク(!)とかが多いです(笑)。絵文字じゃない方のビックリマーク。そんなに絵文字を送る方ではないです。――もし好きな人から絵文字のメールが来たら、どうしますか?
YUI:ビックリマークをいっぱい入れる!――気持ちを伝えるなら、メールと電話どちらがいいですか?
YUI:結構どれも苦手。あまり得意じゃないかも(苦笑)。――面と向かっての方がいい?
YUI:面と向かうのも割と…結構、緊張しいなんですよ。――自分は、そういうのはちょっと苦手だと。
YUI:多分、そっち側ですね(笑)。