弟を変えてくれた人


▶▶最初から読む▶▶息をするだけで苦しかった。17歳の夏、弟が亡くなった女子高生の記録

「息子さんが事故に遭われまして」

どこにでもあるような家族の風景が、警察からの一本の電話によって一瞬にしてもろく崩れ去ることに…。

高校3年の夏、1つ下の弟がバイクの事故で亡くなったというきむらかずよさん。職人気質の父、肝の据わった母、思春期をこじらせた姉、ヤンチャだけれど誰からも好かれた弟。ケンカは絶えないながらも、ありふれた4人家族の日常を悲劇が突然襲います。

変わっていく周囲の人々やあらぬ噂に苦しみ、遺された家族の歯車も狂い出して…。

今ある日常は当たり前ではない、ということに気付かされる家族の崩壊と再生の物語。辛い体験を生々しく描いたエピソードに胸が締め付けられます。

※本記事はきむらかずよ著の書籍『16歳で帰らなくなった弟』から一部抜粋・編集しました。

■出棺のときに出会った青年

1人の青年に気づいた


あ…あの人…


学校はサボりがちで


学校来いっていうから


明日からバイト行くから


普通の大人になりたくないねん


真面目に頑張ってくれてましたよ


母は体調を崩した


著=きむらかずよ/『16歳で帰らなくなった弟』