橋本環奈「スキャンダル影響なし」でも低空飛行の『おむすび』#反省会すら消滅危機で墜落不可避なのか
このままでは墜落の恐れも……
パワハラ疑惑に熱愛報道。何かとお騒がせの橋本環奈(25)だが、業界的にもスポンサー的にも“ノープロブレム”となっている現状だ。
「パワハラに関していえば、所属事務所内の内輪のもめ事だし、売れてきたタレントや女優につきまとう話です。外部の人に迷惑をかけているわけではありませんから、業界内でどうこう言う人はいません。中川大志(26)との交際は過去に報じられていて、ファンにはわりと好意的に捉えられています。“橋本人気”は盤石ということです」(キー局プロデューサー)
しかしながら、橋本がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』は、これらの騒動に関係なく、いまだ低空飛行を続けている。このままでは墜落の恐れもありそうだが……。
改めて振り返ると、初回視聴率こそ16.8%を記録し、ここ3年で放送された朝ドラの中で一番の好スタートだった。しかし、放送が始まってすぐにネットでは 《『ちむどんどん』の再来だー》 などとツッコミが殺到した。Xには『#反省会』が立ち上がり、連日大盛り上がりだった。しかし、今ではその投稿も少なくなってしまい、反省会でさえ消滅の危機にある。
週平均視聴率は下降線を辿り始め、第1週は16.1%だったのが、第4週では12.9%にまで下降した。ただ、第5週では14.7%と回復している。その理由は、
「舞台が9年前の阪神淡路大震災が起きた時代に遡ったことが影響したと思われます。視聴者が“もういいよ”とうんざりしていた“ギャル”の登場がこの回に関しては少なくなったことも大きいでしょう。さらに、これまで謎の存在だった仲里依紗(35)演じる“伝説のギャル”米田歩がようやく登場したことも大きかった。彼女の謎めいた過去や現在の姿が明らかになっていく姿を見て“面白くなった”と感じた視聴者もいたからではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
ギャルの設定は本当に必要?
息を吹き返したように思われたが、第6週では再び13.6%にダウンした。
「一度、下がり出した流れを止めるほどの効果はなかったということでしょう。今さら言っても仕方のないことですが、これまでの朝ドラは、ヒロインの子供から物語が始まるのが定番でした。時系列通りに“震災編”を先にしていれば、もう少し視聴者を繋ぎとめることができたのではと思います」(前出・ライター)
では、今後『おむすび』はどうなるのか。「初めてリタイアしてしまった」という映画記者はこう語る。
「ツッコむところがたくさんありすぎて疲れましたし、何よりも話があまり面白くない。ギャルの設定は本当に必要だったのか、いらなかったんじゃないかと思っています」
その“ギャル”だが、NHKのホームページには、
《平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進みます!》
とある。これにSNSでは《実話でないなら、無理にギャルを経由せずに、普通に栄養士を目指せばいいだろう》《栄養士いう職業が今一つピンとこない。それが視聴者の興味を薄めた》という声も出ていた。先の映画記者が続ける。
これだけ迷走してしまっては……
「栄養士というのは、食品ロスや生活習慣病が話題になる現代に沿った職業だと思います。“食”の大切さを伝える、という大きなテーマはけっして悪くない。しかし、残念ながら、それが伝わってこないのです。ギャルが栄養失調で倒れたシーン(第5回)がありましたが、そこからヒロインがギャルたちに食育をし、偏食ギャルを救いに行くのかと思っていたら、そうはならなかった。『糸島』の農家が舞台になっているにもかかわらず、なぜか『天神』のシーンが多いのも納得できない。テーマがまったく活かされていないというのが率直な感想です」
ではこの先、盛り返すことができるのだろうか。
「これだけ迷走してしまっては、難しいかもしれません。そもそもヒロインのキャスティングの時点で、不安視する視聴者も少なくありませんでした。橋本がヒロインに決まったことで“NHKは若者受けを狙い、視聴率だけ取りにいった”と感じました。それでもいいのですが、若者が“面白い”と思える内容になっていません。その感覚のズレが問題だと思います。そこに気づかないうちは難しいかもしれません」
やはり、墜落は不可避なのだろうか。民放ドラマ制作関係者に聞いてみた。
「オリジナル脚本の朝ドラの場合は、視聴者の反応を見て脚本を変えていきますから、何か変化が見られるかもしれません。第8週の放送ではいきなり2年間の月日が飛び、舞台は神戸に移ります。ハッキリ言ってこの先どう展開するのか予想できません」
まだ期待を持っていいのかもしれない──。