サッカーJFLで首位を走り、優勝に王手をかけている栃木シティは17日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで大一番に臨みます。リーグ優勝とJ3昇格を決める大事な一戦を控え、選手たちは一段と気合が入っています。

栃木シティはここまで、17勝7分け4敗の勝ち点58で、2位の高知ユナイテッドSCに勝ち点5の差をつけて、首位を走っています。17日のカンセキスタジアムとちぎでの、カズこと三浦知良選手が所属するアトレチコ鈴鹿戦で勝てば、無条件で優勝が決まり、高知が引き分け以下でも決まります。

一方、J3への昇格は、チームによりますと、Jリーグ入会条件のホーム入場者の数が平均2000人以上をクリアするために、当日は2095人以上の入場者が求められています。これを達成すればリーグ優勝で、J3へ自動昇格が決まります。

まさに決戦となる重要な一戦を目前に、チームは栃木市のホームグラウンドのシティ・フットボール・ステーションで準備を怠りません。ミニゲームや紅白戦で、パス回しや戦術の確認を行って試合に臨みます。

栃木シティは、現在16戦負けなしで、10月24日の第24節で初めて首位に立って以来、トップを守っていますが、最後に負けたのが第12節の鈴鹿戦と、優勝とリベンジをかけた試合になります。

193センチの長身のゴールキーパー相澤・ピーター・コアミ選手は、ゲームキャプテンを務めることもあり、文字通りチームの守護神です。ボランチとして攻守のかなめであり、今月2日の沖縄SV戦で1得点1アシストと、アタッカーだった経験を生かして活躍しているのが岡庭裕貴選手で、優勝へ平常心でのプレーを心掛けています。さらに、勝利のためには得点が絶対条件のフォワードでは、沖縄戦でも1得点を挙げている平岡将豪選手に期待がかかります。

チームをJFL昇格に導き、その後わずか1年での超スピードJリーグ昇格に手が届くところまで率いてきたのが、就任から2年目の今矢直城監督です。今矢監督は大一番を前に「選手、スタッフをはじめチーム全員の努力で、首位というこの位置にいる」とした上で「よりアグレッシブな自分たちのサッカーを最後までやり通すだけ」と意気込みを語りました。

悲願のリーグ優勝とJ3昇格がかかる鈴鹿戦は、カンセキスタジアムとちぎで17日午後1時にキックオフです。