北朝鮮の戦争関与に「断固たる行動」を、ウクライナと独外相が会談
[キーウ 4日 ロイター] - ウクライナのシビハ外相は4日、首都キーウを訪問しているドイツのベーアボック外相と会談し、北朝鮮によるロシア・ウクライナ戦争への関与に「断固たる行動」を取る必要性について協議した。
シビハ氏は会談後の記者会見で「北朝鮮軍は現在、欧州の主権国家に対し、欧州で侵略戦争を行っている。欧州諸国に対し、このことを認識するよう呼びかける」と述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は恒例のビデオ演説で、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州にすでに1万1000人の北朝鮮兵が派遣されていると改めて指摘。西側の同盟国の一段の行動を改めて呼びかけた。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は、最大1万人の北朝鮮兵がクルスク州に派遣され、数日以内に戦闘に参加する可能性があると指摘。「北朝鮮とロシアのパートナーシップを大きく懸念している」と改めて表明した。
ベーアボック外相は今回のキーウ訪問中、ウクライナに対する支援継続を確約。ウクライナがロシアによる侵攻開始後3回目となる冬を乗り切ることができるよう、2億ユーロ(2億1800万ドル)の追加支援を実施すると表明した。
ロシアと北朝鮮は6月、相互防衛条項が含まれる「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。プーチン氏は北朝鮮によるロシア派兵について否定も肯定もしていないが、ロシアには必要に応じて同条約を履行する自由があると述べている。
プーチン氏はこの日、モスクワを訪れている北朝鮮の崔善姫外相と会談した。