一人暮らしで食費節約のため自炊をしていますが、野菜がどうしても余って捨ててしまいます……。使い切るためにカット野菜を買おうと思いますが、栄養素は問題ないのでしょうか?

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カット野菜はスーパーやコンビニで販売されており、価格が安定しています。野菜を切る手間がかからず、一人暮らしでも使いやすい分量のため、活用している方も多いでしょう。 しかし、「割高では?」「通常の野菜と比べてカット野菜は栄養が乏しいのでは?」と心配な方もいるかもしれません。そこで本記事では、カット野菜の栄養素や利用する経済的なメリットを紹介します。

カット野菜でも栄養素は問題ない

カット野菜は、野菜をそのまま食べたり料理に使ったりできるように、洗浄や皮むき、カットをして袋詰めした商品です。近年は、複数種類の野菜が混ぜ合わさった商品も発売されており、数種類の野菜を満遍なく取りたい場合にも便利です。
熱を通すなどの加工はしていないので、栄養素は変化していません。ただし、カットして洗浄する過程で、水溶性ビタミンのB1・B2・Cやや失われているケースもあります。それでも、栄養素がすべて抜けてしまうことはありません。

 

カット野菜は価格が安定している

カット野菜は、丸ごとの野菜に比べて価格が安定しているのがメリットです。丸ごとの野菜は季節や収穫量によって価格が大きく変化します。しかし、カット野菜は1年を通して比較的価格が安定しており、商品にもよりますが100~200円で購入できます。食費を節約したい方にとっては、予算を立てやすいのもメリットでしょう。
ただし、カット野菜は種類が限られています。キャベツ・レタス・ニラなどの葉物野菜、タマネギやニンジン・ゴボウなどの一部の根菜類などです。冷凍野菜も活用すれば、ブロッコリーや里芋など利用できる野菜も増えるでしょう。

 

コンビニでも手に入りやすい

カット野菜はコンビニでも手に入りやすく、総菜のサラダを買うより安価です。食べ方もさまざまで、生野菜サラダのほかにもみそ汁の具や、ゆでたりレンジで温めたりして温野菜などアレンジがしやすいでしょう。また、野菜炒めのセットも多く販売されています。
仕事や育児・介護などで忙しく料理までに手が回らない場合、24時間オープンしている店で野菜類が手に入るのは便利です。また、市販のお弁当だけで食事を済ませるより栄養のバランスも取れます。特に、冬は「鍋物」にカット野菜を使うと、食費を節約できて栄養も取れる食事になるでしょう。

 

カット野菜以外で野菜を使い切る方法

カット野菜で販売されていない種類を食べたい場合は、以下のような工夫をして野菜を長持ちさせる方法があります。
 

・野菜を料理1回分ずつ冷凍して使い切れる量だけ解凍できるようにする
・ジャガイモやタマネギなど日持ちする野菜1個ずつは新聞紙に包んで保存する
・常備菜を作って総菜として保存する

小松菜やほうれん草などの葉物野菜を中心に、多くの野菜は冷凍保存が可能です。冷凍すれば、1ヶ月くらいは日持ちします。冷凍するときは、1回使用する分ずつ小分けするとよいでしょう。近年は動画やSNSでも野菜の長期保存法を紹介しているので、参考にしてみてください。
ジャガイモやニンジンなどは湿気を嫌うため、1個ずつ新聞紙に包んで保存しましょう。夏場は、冷蔵室での保存がおすすめです。肉ジャガなどの煮込み料理なら、容器に小分けして冷蔵庫で保存すれば2~3日は日持ちします。
このほか、現在はスーパーで野菜の4分の1、8分の1だけでの販売も行っています。丸ごとの野菜より割高ですが、カット野菜では販売されていないものを少量だけ手に入れることも可能です。

 

カット野菜でも栄養素はほぼ普通の野菜と変わらない

通常の野菜に比べて、カット野菜はビタミンCをはじめとする栄養素の一部が少なくなっているものの、栄養が全くなくなっているわけではありません。サラダを購入するより安価で、たくさんの野菜が食べられるなどメリットも多くあります。
また、野菜に比べて値段の変動が少なく、予算どおりに食費を使いたい方にも適しています。単身者はもちろんのこと、家族で暮らしている方も時期によっては丸ごとの野菜よりも使い勝手がよく、食費の節約ができるでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー