さまざまな効果があるものの最初は苦行である冷水シャワーを試してみた(ACworks/photoAC)

写真拡大

近ごろ一部の有名人やトレーニーの間で「冷水シャワー」が注目を集めている。冷水シャワーで期待される効果としては「血行促進」「代謝向上」「免疫力向上」「ストレス耐性の向上」「肌や髪の改善」「覚醒効果」などがあげられるが、実際に効果はあるのだろうか。そこでパーソナルトレーナーでもある筆者自身が1か月間冷水シャワーを実践し、その効果を検証してみた。

冷水シャワーを開始して最初の1週間は、正直なところ苦痛との戦いであった。なぜこの企画を始めてしまったのかと後悔する時があるほどだ。冷水を浴びた瞬間に体が硬直し、呼吸が乱れる。足元から少しずつ慣らしていくので精一杯だった。しかし3日目頃から少しずつ慣れてきて、朝のシャワー後はすっきりして体温が上昇しているような感覚を得た。

2週目に入ると、冷水シャワーへの抵抗感がかなり薄れてきた。むしろシャワー後の爽快感を楽しみにするようになってきている。毎回の冷水シャワーの時間は30秒から1分ほどであったが、その時間が短く感じるようにもなった。筆者は午前中に筋トレをすることが多いのだが、心なしか汗の量が増えたようにも感じたのもこのころだ。

3週目になると、冷水シャワーの効果をより体感するようになった。具体的にはシャワー後は頭がすっきりして、午前中の活動量があがったことが大きな体感だ。また以前だとくよくよ悩んでしまうようなことがあっても、落ち込みにくくなっていた。ストレス耐性があがったのかもしれない。

1か月の冷水シャワー生活のなかで、期待できる効果のうち筆者が体感したのは「血行促進」「代謝向上」「ストレス耐性の向上」「覚醒効果」あたりだ。特にトレーニング効果が高まる代謝向上と朝の活動に影響する覚醒効果によって、一日が充実する感覚を得た。

ただ実際に冷水シャワーに取り組むとなると、いくつかのハードルがある。特にこれから寒くなる冬から始める場合は、かなりの勇気が必要だろう。いくら効果が期待できるからといって、いきなり頭から冷水を浴びることはおすすめしない。

最初は少し冷たいくらいの温度で始め、少しずつ温度を下げていくといいだろう。またシャワーを浴びている最中は呼吸が乱れやすい。深い呼吸を意図的におこなうことが重要だ。いきなり全身に浴びるのもリスクがあるため、足元から部分的に始めるのもおすすめする。

1か月間の冷水シャワー体験を通じて、筆者はその効果を身をもって実感することができた。ネットや動画では、さらに長期間続けた人たちの体験談も多く公開されており、その大半が冷水シャワーの効果を高く評価している。健康的な生活を送りたい、新しい挑戦をしたいと考えている人は、ぜひ冷水シャワーを試してみてはいかがだろうか。

(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)