師匠の二所ノ関親方(左)の胸を借りた大の里

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 新大関大の里(24)=二所ノ関=が30日、福岡市の同部屋で、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から気合を注入された。ぶつかり稽古で胸を借りて約7分間。苦悶(くもん)の表情で砂まみれになりながら、必死に力を振り絞った。

 アデノウイルス感染症のため、秋巡業を17日に離脱。稽古を積めておらず「全然押せていなかった。まだ体力が戻ってこない」と病み上がりの現状を実感した。それでも、秋場所前にも師匠との三番稽古で左おっつけに手応えをつかんで優勝につなげただけに「ありがたい。なまった体をしっかり追い込むことができた」と感謝した。

 約2週間ぶりに相撲をとる稽古も再開。十両白熊らと12番とって9勝3敗で「いい稽古ができた」とうなずいた。初日まで10日あまり。「まだ時間はある。初日に向けてしっかり頑張りたい」と焦らず遅れを取り戻す。