茂木健一郎氏、「良い陰謀論」の重要性を語る「日本人はもっと深く考えるべき」

脳科学者・茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「良い陰謀論、悪い陰謀論」と題し、陰謀論の考え方について語った。茂木氏は、特に陰謀論を深く考えることの重要性を強調し、「日本の地上波テレビ的なところに行くのってあんまり幸福じゃないなっていうか、はっきり言ってどうでもいいんで」と、日本のメディア環境に対する率直な意見も述べた。

動画の中で茂木氏は、吉田豪氏に呼ばれた際のエピソードを紹介し、「良い陰謀論とは、議論されていることの裏にあるものを考えること」だと述べた。彼は、地球の形やワクチンへの陰謀論を例に挙げ、「明らかにちょっと間違っている陰謀論って全く面白くもなんともない」と批評。「正しい陰謀論としては、例えば暗号資産、ビットコインの背後にある謎を考えることが面白い」と持論を展開した。

また、茂木氏はアメリカ大統領選挙など国際情勢についても触れ、「アメリカが分断されることで得をする人は誰かって考えるのは非常に面白い」と語り、情報操作の影響を受ける際の対策の重要性を指摘。さらに、「陰謀論的観点から見ることが日本人には必要で、それがインテリジェンスの一環として身につけるべきだ」と提言した。

動画の締めくくりに茂木氏は、「良い陰謀論とは、深いレベルで世界を考えること」とまとめ、「日本人の素朴さも美徳だが、国際戦略上はより深い考察が必要だ」と警鐘を鳴らした。