中国元代の壁画「朝元図」、パリのユネスコ本部で公開
24日、永楽宮壁画「朝元図」のレプリカの一部。(パリ=新華社配信)
【新華社太原10月29日】フランス・パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部でこのほど、中国絵画芸術の傑作とされる永楽宮壁画「朝元図」を2分の1スケールで復元したレプリカが公開された。来場者は手描きで復元された伝統壁画を間近で鑑賞し、中国文化の奥深さを味わった。
山西省永楽宮壁画保護研究院の席九竜(せき・きゅうりゅう)院長は「黄河文化遺産の重要な一部である永楽宮壁画が、初めて海外で展示された」と説明した。
24日、永楽宮壁画「朝元図」のレプリカの一部。(パリ=新華社配信)
山西省運城市芮城(ぜいじょう)県に位置する永楽宮は1247〜1368年に建設された。中国に現存する最古かつ最大の道教寺院で、保存状態も最も良いとされる。境内に残る元代の壁画「朝元図」は、290の神々が道教の最高神に拝謁する様子をシンメトリーで描いている。画中の人物の表情は生き生きとしており、衣冠装束は一つとして同じものがなく、「東洋の芸術画廊」の呼び名がある。
展示会場には壁画の他に、デジタル技術による文化財保護の成果、壁画に描かれた服飾、伝統壁画に用いられた鉱物顔料などの紹介もあり、中国の文化遺産と現代技術の融合の美を示した。
24日、永楽宮壁画「朝元図」のレプリカの一部。(パリ=新華社配信)
展覧会は山西省運城市芮城県政府と山西省永楽宮壁画保護研究院が主催した。期間中、デジタルクリエーティブ時代における人類の芸術遺産の保護、伝承、発展に関するシンポジウムも開催された。(記者/王皓)
24日、永楽宮壁画と建築芸術について紹介したパネルを撮影する来場者。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画に描かれたものを再現した服飾。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画をモチーフにしたオリジナルグッズを鑑賞する来場者。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画をモチーフにしたオリジナルグッズ。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画をモチーフにしたオリジナルグッズ。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画に描かれていたものを復元した装身具。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画に描かれていたものを復元した装身具。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画に描かれていたものを復元した装身具。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画の鉱物顔料。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画の鉱物顔料。(パリ=新華社配信)
24日、永楽宮壁画をモチーフにしたオリジナルグッズ。(パリ=新華社配信)