四球の怖さを改めて思い知った1敗 敵地横浜では2試合でわずか4四死球も…第3戦は8四球で失点に直結
◆SMBC日本シリーズ2024 第3戦 ソフトバンク1―4DeNA（29日、みずほペイペイドーム）
少々驚いたのは入場者数の少なさだ。公式発表は3万6736人。ホークスにとって4年ぶりの日本シリーズというのに、本拠地初戦で満員（4万142人）に程遠い状態とはどうしたことか。
確かに空席はあった。ただ、シーズン中もこの日と同等の空席がありながら、4万人近い公式発表が続いていた。それだけ年間指定席の購入者が多いということか。日本シリーズは年間指定席の購入者が反映されないため、この数字に落ち着いたのだろう。
それはさておき、ホークスが負けた。これで日本シリーズの連勝記録も14でストップした。王球団会長は「もうこれは仕方ないこと。また明日だね」と切り替えを強調していたが、負けるべくして負けた1敗に思えた。
とにかく四球の多さが目立った。敵地横浜での2試合で計4四死球だった投手陣が第3戦だけで8四球。登板した全6投手が今シリーズ初登板ということもあり、緊張から本来のパフォーマンスを発揮できなかったのかもしれないが、やはり無駄な走者を出しすぎた。
しかも、5、8回と与えた四球がいずれも失点に直結した。打線は一度も先頭打者を出せずに1得点に終わったが、6被安打ながら8四球も与えた守りのリズムの悪さがもろに影響したのではなかろうか。四球の怖さを改めて思い知った敗戦となった。（石田泰隆）
